恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第二章 必要なのは正しい生命観の確立
◆心の重量と行き着く先◆
先の続き・・・
これは私たちの誰もがそういう心になれば、
体験できることです。
誰にでも該当するということは、
重力の法則が物理的な真実として
この現象界を支配しているのと同じく、
「心の重さの法則」も心の世界とこの世における
境遇を結ぶ法則でもあるからです。
ところがこの法則は人が死んだ瞬間に、
「この世」だけのものではないということが証明されます。
反対に砂を詰めた砂袋のような重い心でいれば、
現象界の下のほうへと沈んでゆき、
最下層にぶら下がりながら生きていることになります。
「苦しみ」を心の中に一杯詰め込んでしまった場合です。
砂袋の材料は何かというと、
怒り、妬み、謗り、愚痴、貪欲などです。
相手をわるく思ったり、わるく言ったり、恨んだり、憎んだり、
いらぬ取越し苦労をしたり、不安や恐怖にとらわれたり、
嘘をついたりすることもそうです。
もちろん、人のものを盗むとか、
足ることを忘れた欲望の虜になるとか、
そういうことも心を苦しめ、心を重くします。
心が軽い場合、重い場合、
そのどちらもこの世に生かされている限りは、
物質、肉体の世界に心がつなぎとめられていることに
変わりありません。