浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「思いの中に生きる」より。

2016-05-13 00:29:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       恩師のご著書「思いの中に生きる」より


             喜びの体験記


        土葬の苦しみから解放された霊


先の続き・・・

母も先生に御縁をいただき、二回位お会い致しておりますが、
その母が今年四月八日に突然亡くなりました。
「親孝行したい時には親はなし」とよく言われますが、
全くその通りでございます。
恥ずかしい話しですが、何一つ私は親孝行をした覚えがございませんので、
亡くなったと連絡があった時は「しまった」と思いましたが、
もう遅かったのです。
里へ帰った時はすでに母親は硬直しておりました。
手足はもちろんですが、顔の色も冴えません。
私はおろおろするばかりでした。

家の中では、遺体の前後左右、親戚縁者が右往左往するのみで、
私はなかなか落ち着くことができませんでしたが、
母親の耳もとへ救霊のテープを聞かせてあげましたろころ、
生き返ったように顔色が良くなってまいりますし、
手に数珠が掛けられないほど硬直していたのに、不思議に手が柔らかくなり、
数珠が掛けられるようになりましたし、足の方も動くように思いました。
先生の魔法の名刺で母親の体全体を撫でてあげたのですが、体が暖かくなった
ようにも感じましたし、顔もやさしくほほえんで喜んでいるようにも思いました。
その後、法事で帰るたびに仏壇が光輝いて明るく感じるのです。

母親が亡くなって八カ月後、父親が十一月五日に後を追うように亡くなりました。
年齢もいっておりましたので、以前から余り体の方は良くなく、二か月ほどの
入院生活だったのですが、私が看病に行くと嬉しそうに懐かしがっておりました。
必ずと言ってよいほどテープを持参致しまして父親に聞いてもらいました。
魔法の名刺も先生に頂戴致しまして枕の下に敷き、父親は先生の「救霊」の
テープを目を細めてよく聞いてくれました。

亡くなるほんの少し前、余りにも苦しそうでございましたので、先生の魔法の
名刺を胸に置いて「先生、早く楽にして下さい、してやって下さい」と、
先生にお願い致しましたところ、五分もたたない間に容体が変わりまして、
二十分位で息をひきとったのでございます。
院長先生も看護婦さんもびっくりするぐらい安らかに早く楽に亡くなったのです。
先生ありがとう。

母親のような硬直もあまりなく、顔色もよく、良い死に顔でございました。
「救霊」テープを納棺の時まで父親に聞かせておいたのです。
湯かんをしていただいた方々から、骨も折らないで済んだし、
楽に納棺できたことを喜んでもらえましたが、
私が親にしてやれた最後の親孝行ではなかったかと思います。
お葬式ですが、村のシキタリ通り、先頭は先火と称して後を振り向いては
いけないのです。

先火を先頭に白着物に袴、腰紐がわりに荒縄で腰を縛り、足は素足でワラジ、
というこの姿で墓地まで行列を組んで行くのです。
帰りはワラジを墓地に捨てて帰ってくるのです。
それで葬式は終わるのですが、
母親が埋められている横に父親が埋められたというのは偶然かも知れませんが、
「こんなことは初めてや」と村の人々はみんなびっくりしておりました。

私も両親の二回にわたる体験を目の前に見て、今更感動している次第です。
本当に貴重な体験でございました。
ご先祖様、父母もあの世で喜んでいると思います。
御礼申し上げます。
手を合わせて合掌するのみでございます。
先生ありがとうございました。
御礼が一年越しになり申し訳ございませんでした。
               合掌


                  ~ 感謝・合掌 ~



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