浜田屋遼太

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ひつまぶし

2020-07-21 | 日々是好日

今日は土用の丑の日。

うな丼かうな重はどうか。

名古屋あたりでは「ひつまぶし」という食べ方がある。

ひつまぶしのひつはお櫃の櫃で「お櫃に入ったうな重」と考えればいい。

ご飯茶碗が別に用意してあって、それによそって食べるのだが、

第一段階 茶碗によそってふつうのうな重風に食べる。

第二段階 茶碗によそい、その上から刻み海苔、刻みネギをかけて混ぜご飯にして食べる。

第三段階 茶碗によそい、ワサビ、刻み海苔、刻みネギを入れ、だし汁をかけてお茶漬けとして食べる。

①はふつうのうな重として美味しい。

②で鰻と海苔、鰻とネギの組み合わせが意外に合うことに驚く。

③は、せっかく焼き上げたかば焼きを突如、水没させるわけだから味に大変化をもたらす。

こうして何の変化もなくうな重を食べ終わるのと違い、三段階の味の変化を楽しむことができる。

それはそれで大いに結構なことなのだが、「三段構えゆえの苦労」というものがある。

①のふつう食いをしていても、いつ次の②に移るかを考えている。

②の食べ方をしていても、そろそろお茶漬けに移るか、いやもう一口、いやそうするとお茶漬けの分がどんどん減っていくぞ、と苦労が絶えない。

プロ野球の監督が、先発をどこまで使って中継ぎにバトンタッチするか、抑えをどのへんで登場させるか。

悩みに悩んでいるが、あの苦労と同じ苦労かもしれない。

 

コメント
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