ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ボロミアと私

2006年12月30日 | 指輪物語&トールキン
久々にネタがないので、キャラ語りなどを。
今回はボロミアです。私なぜかボロミアは書き終わっていたと思っていたのですが、確認したら書いてなかったです(汗)なんでだろう・・・書くつもりでいて書かなかったのかな?

ボロミアとの出会いは、裂け谷の会議でした。
初読時、ゴンドールが何なのかが全くわかっておらず(汗)ボロミアの立場とアラゴルンとの関係もよくわかってなかったのですが、まあ第一印象は、アラゴルンに反抗的な悪そうな人?でした。
ただ、悪人には思えなかったので、悪い人じゃないといいなと、彼の言動は良い方向に解釈しようとしていたのを覚えています。
そんな中、カラズラスでのホビットたちへの親切さに感動し、「やっぱりいい人だ」と確信(笑)何しろ初読時の私の大きい人たちの評価は「ホビットにいかに優しいか」で決まっていましたから・・・(笑)
と言う訳で、その後もボロミアに好意的に読んでいたので、アモン・へンでフロドに襲い掛かろうとしたのも、指輪の惑わされていたからだとすぐに解釈したので、ボロミアが悪人だとは全く思いませんでした。
葬送の舟を流すシーンは感動的で、とても印象に残っています。
その後、ガンダルフがボロミアのことを、メリーとピピンを救ったことで救われたというようなことを言ってくれて、これも嬉しかったものです。
しかし、ファラミア登場以後、ボロミアは勇猛だけど思慮の足りない人、のような描かれ方になってしまったので、ちょっと不満でした。これがあったのでファラミアがそんな好きじゃなかったんですよね、当時は。
そんな1回目の読書が終了した後に、今度は映画を見たわけですが、ボロミアのホビットに優しいところがクローズアップされていたのは嬉しかったですねー。剣の稽古や、カラズラスでメリピピを抱えていたところとか(「さあペレグリン君、君から始めよう!」はなかったですが)、モリアでもメリピピ抱えて跳んでたし。
アモン・ヘンでフロドを襲った後、我に返ってすすり泣くところも良かったし(このあたりから泣いてたような)、メリピピを助けに走ってくるところも、矢に撃たれながらも立ち上がって戦うところも良かったし・・・
最後、アラゴルンに看取られ、アラゴルンの言葉に微笑み、剣を取ろうとするところとか、もう泣きじゃくりそうでした(笑)幸いに最初吹き替えで観たもので・・・後で字幕で「我ら人間」を見た時には「えっ」と思って涙が引っ込みましたが(汗)
原作からボロミア贔屓だったので、この映画の描き方には大満足でしたね。
しかし、TTT SEEの追加シーンを観た時には違和感が・・・(汗)いい人になりすぎて会議の時のボロミアとつながらないと思いました(汗)
ファラミアについては次回書く予定なのですが、私は映画のファラミアが原作と違う点について、原作ではファラミアがボロミアと比べてあまりに立派な人物に描かれているのが不満だったので、ファラミアもボロミアと同じく苦悩する普通の人間として描かれているのかな、と思っていたのです。
が、SEEの追加シーンを観て、逆にボロミアを持ち上げすぎなためにファラミアがああなったことがわかり、それまで映画のファラミアの改変を支持していた意見を翻さざるを得なくなりました・・・
ボロミアを良く描くのはいいんですけど、ちょっとやりすぎでしたね・・・
でも、FotRのボロミアだけを観ていればとていも良いので、ボロミアに関しては映画もかなり好き、いや映画が一番好きかもしれません。
ラジオドラマのボロミアも、アモン・ヘンで正気に返ってフロドに謝るシーン泣けましたね~。
そう言えば、原作を何回か読み返すうちに印象が変わったキャラクターも多いのですが、ボロミアに関しては初読時から特に印象変わってません(汗)
出番が少ないからかな、それともやはりそんなに深く描かれてないのでしょうか・・・(汗)

次回のキャラ語りは、今回の流れで(笑)ファラミアの予定です。
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