ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

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2011年08月25日 | 映画
ようやく7月分の感想に入りました。って5月公開のだけど・・・(汗)
松ケン目当てで見てきました。
ちょうど昨年松ケンがやってたノルウェイの森と同じ時代の話ですが・・・ノルウェイの森がスタイリッシュな70年代の映像だとしたら、同時代なのにスタイリッシュでない、もっと泥臭い70年代の映像、でしたね。
編集部の事務机とか事務椅子とか書庫とか、よくああいう古いのそろえたな~と感心してしまいました。まだ製造してないこともないのかな。応接セットとかはむしろ特注じゃないのかなとか思いましたが。
ノルウェイの森の登場人物たちは、学生闘争の最中に、闘争には興味がなく、社会のことより自分たちのことを考えて生きていた、ある意味無気力な若者たちでしたが、その同じ時代にこういう生き方をしている若者たちもいたんだな、という感じで、興味深かったです。
学生闘争はさすがに知らない世代の私ですが、そんな時代があったなんて今の日本に生きているとなんだか信じられないような気がしていました。どうしてそんなに世の中が変わってしまったのかなあ、と。
この映画をみていて、なんだかどうやって学生闘争の時代が終わって行ったのかちょっとわかったような気がしました。
松ケン演じる梅山こと片桐は、社会を変えようとかそういう理念を持っていたのではなく、何か目立つことがしたかった、「ニセ闘士」のようなものですが、そういう人物が出てきたこと自体が、学生闘争の時代の終わりを象徴していたのではないかと思いました。
松ケンがまた、口が上手くてなんだか嘘っぽいような感じもするんだけどなんとなく魅力的で騙されてしまう・・・という片桐のキャラクターを見事に演じてました。また卑怯でズルいのが結構かわいかったりして(笑)
てな訳で松ケン的にはなかなか楽しめました(笑)
妻夫木聡さんの沢田は、片桐より年上なのにどこか素直で手玉に取られているような感じで、片桐のインパクトには負けるかな・・・と思っていましたが、ラストの泣く場面が素晴らしかったですねー。思わずもらい泣いてしまいました。
「生きていればそれでいいじゃないか」というあのラストもまた、学生闘争の時代の終わりを象徴していたように思いました。
そういえばタイトルになってる割にはボブ・ディランのマイ・バック・ページ全然流れないな・・・と思ったら、エンドロールで流れましたね。まああの曲、この話の内容では劇中に流すのはちょっと曲調が合わないよなあ、とは思ったので納得でしたが。

てな訳で今年見た映画の順位。
1.エンジェルウォーズ / 2.アレクサンドリア / 3.マイ・バック・ページ / 4.ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島 / 5.紙風船 / 6.ブラックスワン / 7.ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 / 8.グリーンホーネット / 9.GANTZ PERFECT ANSWER / 10.GANTZ PART1 / 11.抱きたいカンケイ
意外な高評価。減点要素があまりなくて・・・というかナルニアの順位もう少し下げるべきかなあ・・・

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「水曜日のエミリア」「メタルヘッド」「マイティ・ソー」「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」
公開中「うさぎドロップ」
8月27日公開「ハンナ」
9月23日公開「プリースト」
10月28日公開「三銃士」
10月29日公開「ステキな金縛り」
11月25日公開「ハッピーフィート2」
鑑賞済みが溜まって来たな~(汗)
コメント
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