ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

2011年06月29日 | 映画
モーツァルトの姉ナンネルが主人公の話ときいてみてきました。まあミュージカル「モーツァルト!」のナンネルしか知らないですけど・・・(汗)
ナンネル役の子あんまりかわいくないな・・・と思ってたら、なんだ監督の娘ですか・・・(汗)いや演技は良かったですけど。
しかもその妹までフランス王女役で出てきてた・・・他人なのにそっくりすぎだろこの二人、となんだか観ていておかしくてなりませんでした(汗)
話の方は、なんかあまりにもフィクションすぎて・・・ナンネルにも短い間でもこういう風に自由な時間があったら良かったな、という願望的な感じでしょうか。
個人的にはもうちょっとリアルな感じでナンネルの葛藤を描いて欲しかったかなーと思いますが、こういうのもありかな。
でも、挫折の直接の原因が男ってのはちょっと残念かな・・・
衣装やセットなど、当時の風俗を再現した映像は見ごたえがありました。それだけでも見た価値はありましたね。
演奏の吹き替えも良かったですね。ナンネルが歌も上手かったというのは知りませんでしたが、またナンネルの歌の吹き替えが良かったですね。
ヴォルフガング役の子がまたちょっと生意気な感じで、神童モーツァルトにぴったりな感じでした。
ナンネルとヴォルフガングが楽しそうに合奏する場面とか良かったですね。
全体としては微妙かなーという感じではありますが、映像とか音楽とかよかったです。


てな訳で今年見た映画の順位。
1.エンジェルウォーズ / 2.アレクサンドリア / 3.ナルニア国物語第三章 アスラン王と魔法の島 / 4.紙風船 / 5.ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 / 6.グリーンホーネット / 7.GANTZ PART1

あと今年観に行く予定の映画
鑑賞済み「抱きたいカンケイ」「GANTZ PERFECT ANSWER」「ブラックスワン」
公開中「マイ・バック・ページ」「メタルヘッド」「100000年後の安全」
7月2日公開「マイティ・ソー」「水曜日のエミリア」
7月15日公開「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」
7月29日公開「トランスフォーマー3」
8月20日公開「うさぎドロップ」
8月27日公開「ハンナ」
9月23日公開「プリースト」
10月29日公開「ステキな金縛り」
10月公開「三銃士」
公開時期未定「ハッピーフィート2」
マイバックページ早くしないと終わりそう~そしてダンシングチャップリンは見損ねたっぽい・・・
赤ずきんも多分観に行く暇なさそうなのでリストから外しました・・・100000年後の安全はなんとか行けそうな感じになってきました。
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国民の映画

2011年06月29日 | ミュージカル・演劇
ちょっと興味があるけどどうしようかな・・・と思ってたらRちゃんも行きたいというので、先行はことごとく終わっていたので一般発売に挑戦したところ、PARCO劇場は撃沈したけどKAATはあっさり取れたという・・・
KAATは地の利が悪いせいか、同じ演目でも比較的取りやすいですねー。劇場も観やすいし、行き慣れたらなかなか気に入って来ました。まあやっぱり東京から行くと遠いですけどね・・・(汗)
その後震災の影響でPARCO劇場もキャンセルが出まくったと聞き、なんだPARCO劇場でも行けたかも・・・と思ったのですが、結果的にPARCO劇場の後に重要な台詞が追加されたとかで、KAATで正解だったかも。割といい席だったし。

てな訳でKAATで見たのですが、とても面白かったです。
大勢の登場人物が出てきながら、それぞれのキャラクターがきちんと描かれていて、それぞれ見せ場があるのはさすがだなあと思いました。
主人公のゲッペルスをはじめ、ヒムラーやゲーリングなどの有名なナチス幹部が、三谷さんらしい新しいキャラクターになっていたのが新鮮でしたね。それぞれ笑えるキャラクターでありながら、怖さも覗かせたりして。
映画に夢中なゲッペルスの矛盾したキャラクターを、小日向さんがさすがの好演でした。
ヒムラーが影が薄いとかって設定も斬新というか(笑)こんな愉快な人たちがナチスの幹部?という人間的な描き方も新鮮でした。
ゲーリングはちょっとカッコ良すぎるんじゃない?というくらいでしたね。
風間杜夫さん演じるヤニングスの鬱陶しさもおかしかったし、平岳大さんの間抜けな二枚目?ぶりもおかしかったですねー。
そして何より、淡々と物静かに役割を果たす執事フリッツの小林隆さんが良かったですねー。まさかほとんど主人公とは思わずびっくりでした。
これ見た直後に大河ドラマでまさかの平岳大さんと小林隆さんのツーショットがあったのですが(二人とも出てるのは知ってたのですがまさか一緒に出てくる場面があるとは思わず・・・)、二人とも全然役柄が違って別人のようで、役者さんだな~となんか感心してしまいました(笑)
大勢のキャラクターを出して、それぞれ個性的なキャラクターで笑いを取りつつも、ナチス政権の時代の人々の生き様が見事に描かれて、重厚な作品になっていたと思います。
不自由な時代の中でなんとか生き残って映画を作ろうとする映画人たち(そのやり方はそれぞれですが・・・)の様には考えさせられるものがありました。後にどう評価が変わろうと、その時代では権力に逆らわずに上手くやろうとする方が普通だったんじゃないかなと思うので。
以前ドイツでナチス遺跡や強制収容所を見て以来、果たしてあの時代のドイツに生きていたら自分はどうしていたんだろうとかいうことをよく考えるようになりました。なんか最近他人事じゃない気もするし・・・。
ゲッペルス夫妻の、フリッツを信頼しているかのようでいて、実は同等の人間とは全く思っていなかったということがわかってくるあたりも上手いなあと思いました。フリッツもちゃんとそれはわかっていたんでしょうね。その思いが静かに顕されるラスト近くも良かったです。小林隆さんカッコよかったなー。もともと好きでしたが(密かに江の信包おじさんファン(笑))ますます好きになってしまいましたよ。
笑える場面はとことん笑えて、エンタテイメントとしてもよくできていつつ、ヒューマニズムを描いた重厚なドラマにもなっていて、よくできた作品だなあと思いました。
あまりに面白かったので、思わず勢いでベッジ・パードンを取っちゃいました(笑)
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