ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

なぜ私はThe Journey Thereが好きなのか

2016年12月02日 | 指輪物語&トールキン
またしてもTolkien Wrighting Dayの参加記事で書いてます。珍しくお題に沿った内容で。

まず、「The Journey Thereって何?」と思う方が大半でしょう…(^^;)これはLotR映画のサントラのテーマの一つです。
一番わかりやすいのは、フロドとサムがガンダルフと別れて二人でホビット庄の中を旅し始める場面でしょう。ここでバウラン(アイリッシュフレームドラム)のリズムをバックに弦楽器で流れるのがThe Journey Thereです。(と言ってもサントラ完全版のライナーノートで名前が挙がるまでは名無しのテーマでしたけど…)
麦畑でサムが立ち止まり、「ここから先は行ったことのない場所です」というところで、オーボエとホルンの物悲しいメロディの掛け合いになり、やがてホビット庄のテーマから旅の仲間のテーマへと変わって行く、心温まる場面です。

この割と地味なテーマが、実は私がLotRサントラの中で一番好きなテーマなんです。
なぜこのテーマが一番好きなのか…それは遡ること14年前、何回目かの(多分10回目くらい)FotR鑑賞の時でした。
ガラドリエルの水鏡の場面で、奥方が「最も小さな者が世界の運命を変えるのです」とフロドに語りかける場面で、このテーマが使われていることに気が付いたのです。ここではホルンでより物悲しく流れています。
このことに気が付いた時、電撃に打たれたような衝撃を受けました。ああ、これ意図的に同じメロディが使われているんだ!と。
もちろん、ホビットのテーマや旅の仲間のテーマが繰り返し使われて、それぞれホビットや旅の仲間の場面で使われていることには気づいていました。でも、登場人物のテーマがサントラで出て来るのはよくあることで、そんなに重要視はしていなかったのです。
でも、このテーマが違う場面で違う楽器で使われていることに気が付いて、このサントラに出て来るテーマは、単に登場人物を表す表面的なものではなく、登場人物の心情も表しているんだ、クラシック音楽やオペラやミュージカルのテーマ、モチーフのように…!ということに気が付いたのです。

このことに気が付いて以来、「他にもテーマ、モチーフがいろいろあるはず…!」とサントラの中からテーマ、モチーフを探し出すのに夢中になりました。
当時はまだサントラについて触れられている媒体がほぼ全くなく、ファンの中でもほとんど話題になっていませんでしたから、一人黙々と作業していたようなものでしたが、でも楽しかったなあ。
いわば私がLotRサントラにのめりこむきっかけになり、LotRサントラの世界の扉を開いてくれたテーマでもあるのです。それでとても思い入れがあるのです。
サントラにテーマやモチーフを使うケースは他にもありますが、ここまで大がかりにテーマ、モチーフを組み込んだサントラは、今でも他に類を見ないのではないかと思います。

その後、TTTではThe Journey Thereは登場せず、もう出て来ないのかな…と思っていたところ、RotK冒頭、フロドとサムとゴラムが歩き出す場面で再び流れた時は感無量でしたね……。

そんな私が大好きなThe Journey There、サントラ完全版のライナーノートで初めてテーマ名が明らかになったものの、説明はほとんどなく、消化不良な状態でした。
そのライナーノートを書いたDoug Adams氏がサントラ解説本The Music of the Lord of the Rings Filmsを出版し、どんなことが書いてあるのか…と楽しみにしていたのですが…
本の中で書かれたいたのは、このテーマのWeakness and Redemptionという別のテーマ(裂け谷の音楽のバックで流れる短調のアルペジオと言えばわかるでしょうか?)との類似の指摘と、Weakness and Redemptionが音が上がって下がるのに対し、上がり続けることで不吉さが増幅されている、というような短い説明のみで、ええ~、と…
私にはあのテーマはそれだけのものとは思えないんですよね。思い入れがありすぎるからかもしれませんけど(^^;)

The Journey Thereがはっきりと出て来るのは、FotRの2回とRotKの1回です。
最初に出て来るフロドとサムが旅する場面では、初めての土地に踏み出すサムを勇気づけるようにフロドがビルボの言葉を話す場面で、静かにホルンでホビット庄のテーマに変わり、更に初めて流れる旅の仲間のテーマへと変わります。(SEEだとサブタイトルで先に流れちゃいますけど)
RotKでは、このテーマが流れたすぐ後にアイゼンガルドに向かうガンダルフたちの場面に変わり、旅の仲間のテーマの最初の三音の下がって戻るフレーズ(Back and Again)に繋がります。そしてサブタイトルが出るところで希望を感じさせるゴンドールのテーマにつながり、次第に明るくなってアイゼンガルドでの仲間たちの再会の場面に向かいます。フロドとサムと仲間たちの絆を示すように。
この二つの場面とも、不安な状況から、勇気や希望を見出す場面につながっているように思うのです。
水鏡の場面では、他のテーマにはつながりませんが、麦畑の場面と同じ物悲しいメロディをバックに語られる「もっとも小さな者が世界の運命を変えるのです」という言葉が、絶望的な状況の中の一筋の希望を感じさせます。
これは私の贔屓目すぎかもしれませんが、このテーマは、ただ不安を募らせるというだけのテーマではなく、不安の中から希望を見出すことを表しているテーマなのでないかと思うのですよね…。
確かに、他のフルで使われず前半部分だけ使われている場面では不安を表しているようですけれど、それならそれでそういう場面とフルで曲調が変わるところまで流れる場面の違いも書いて欲しかったなあと思ってしまうのでした。

というわけで、今までなかなか語る機会がなかった、The Journey Thereについて思う存分語らせていただきました(笑)
なぜThe Journey Thereが好きなのか、だけではなく、なぜLotRサントラが好きなのか、という話にもなったかなと思います。
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LotR in Concert(サントラ生演奏上映)のすすめ

2016年09月22日 | 指輪物語&トールキン
Tolkien Writing Dayの企画で記事を書いています。(最近企画参加でしか記事かいてませんが(^^;)

以前日本でも公演があった、Lord of the Rings Symphonyに代わって、最近ではLotR in Concertというのが世界各地で演奏されています。
in concertとなっていますが、実際のところは映画の画面に合わせてオーケストラの生演奏でサントラを演奏するというものです。最近は日本でも色々な映画で行われていますね。
(LotRもやればいいのに…と思うところですが、映画自体の上映権が切れているので難しいでしょうか…)

最初にサントラ生演奏上映があったのは、スイスのルツェルン。LotR SymphonyのCDの録音も行った21st Century OrchestraとLudwig Wicki氏の指揮で行われました。
女声ソリストはLotR Symphony後期から登場したKaitlyn Luskさん。未だにほとんど全てのコンサートのソリストを勤めています。
その後NYなどでも演奏されましたが、当時はまだ21st Century Orchestraが遠征しての演奏でした。そりゃ3時間超のサントラ演奏するの大変だよな…と思っていたのですが、最近は各地のオーケストラで演奏されるようになってきましたね。本家ロンドンシンフォニーでもありましたし、フランスやアメリカの一流オケによる演奏もあります。
指揮もLudwig Wicki氏がすることがほとんどですが、違う指揮者による指揮も増えています。3時間超のスコアを指揮するの準備から大変だよな…まあオペラもそんな感じかな?(いや3時間超のオペラはあまりないと思う…)
ドイツではここ数年毎年のように怒涛のコンサートラッシュがあります。ドイツ人LotRホント好きなんですねえ。

生演奏上映は、トップの写真のように、ステージ上に大きなスクリーンが出て演奏されます。オーケストラの段差は最低限なので、管楽器は客席からは全く見えません…(コーラスが更に上に控えてますからね…)
台詞が聞こえない場合にそなえてか、英語圏でも英語字幕つきの上映です。台詞が聞こえなかったことは私が聴いた範囲ではなかったですが。
指揮台に映画の画面が映るモニターがあり、音楽が始まる少し前、始まるタイミング、終わるタイミングに画面に太い線が流れて来て、それを合図に指揮していました。多分映画のサントラを録音する時と同じ方法だと思います。
これを生演奏でやるのってすごい技術ですよね…!Ludwig Wicki氏は映画のサントラの録音の仕事などもしているようなので慣れているのでしょうが。

このコンサートで特筆すべきは、映画本編で未使用の音楽が演奏されるということです。FotRでは多分ありませんが、TTT、RotKではかなり未使用音楽が演奏されますよ。
基本的にサントラ完全録音盤に準じていると思われます。ただ、完全録音盤はSEEバージョンですが、コンサートでは劇場版サイズという違いがありますが。
あと、劇場版ですが3作とも途中休憩があります。休憩後の開始時には間奏曲のようなサントラのダイジェスト演奏があって嬉しいです。

私は2013年からシカゴ、フィラデルフィアでそれぞれ2回のコンサートに行きました。
シカゴはシカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団というアメリカ屈指のオーケストラの演奏でしたので、これは行かねばと。指揮はどれもLudwig Wicki氏、女声ソロはKaitlyn
Luskさんでした。
フィラデルフィア管はLotRシンフォニーをやったことがあるのですが、シカゴ響はシンフォニーもやったことがなかったので、このコンサートをやると聞いた時はびっくりしたものです。
これでアメリカ5大オーケストラでシンフォニーもサントラ生演奏上映もやっていないのはボストン響とNYフィルということになりますが…ボストンはボストンポップスもあるのにLotRはやりませんねえ。ジョン・ウィリアムズと関係が深そうなのでそれでかなあとか(^^;)
シカゴもフィラデルフィアも素晴らしい演奏でしたが、特にフィラデルフィアのコーラスが素晴らしかったですね。よくオケは素晴らしいのにコーラスが今イチ、ということもあるので、両方揃っているのはなかなか貴重ですよ。

夏の時期のコンサートは、野外音楽場で行われることが多いです。オーケストラがシーズンオフということもありますが、野外のイベント的な扱いですね。
野外の音楽場は壁がありませんから、音響はかなりスピーカーに頼ることになるので、正直音響は今ひとつです…映画の音声と一緒の演奏なので、ホールでももしかしたらマイクに頼る部分も多いのかも知りませんが。一度ホールでの演奏を聴いてみたいなあと思っていますが。
野外の開放感からか、はたまたコンサートでなく映画を見に来ている気分なのか、観客は結構うるさいです…(汗)エンドロールの途中で帰ってしまったりも。(演奏続いてるのに!)
でも映画の場面に合わせて拍手が起きたり歓声が起きたりするのは楽しいとも言えます。私は正直もうちょっと落ち着いて演奏聴きたいですけど(^^;)

ちなみに来年はフィラデルフィアでRotKをやるのではないかと思われるので、万一行きたくなった人がいた時のためにフィラデルフィアの会場への行き方・帰り方について。
フィラデルフィアの会場であるMann Centerは、フィラデルフィアのダウンタウンからは比較的近い公園内にあるのですが、アメリカらしく交通機関がなかなかありません。車があればどうってことはないのですが…(でも駐車料金すごく高いらしいです(汗)
シャトルバスがダウンタウンから出ていますが、行きは到着が開演15分前とギリギリでちょっと心配…(渋滞もあるでしょうし)
ということで、私は路線バスで近くまで行って歩きました。38番のバスとかが会場の近くまで行きます。
しかし路線バスにありがちですがどこで下りるのかすごくわかりづらいです…昨年は運転手さんが教えてくれたので何とかなりましたが、親切でない人だと教えてくれないこともあり…
今年はgoogle mapのオフラインマップをDLして行ったので助かりました。オフラインでも現在位置表示されるんですよね。
帰りはシャトルバスで帰るのが楽ですが、こちらはバス停についてもどこのバス停だか全然教えてくれず…(汗)しかも行きの路線図と違う行き方するんですよね。昨年は乗客も軽くパニックでした(^^;)今年オフラインマップで確認しながら乗っていたところ、一旦行きの出発地点まで行って、そこから行きの順番に回っているようでした。(ただし一方通行もあるので全く同じではないという…)もしシャトルバスで帰る場合は、オフラインマップ必携かも(^^;)
(ところでこのサイトのシャトルバスのルートマップ、前よりわかりやすくなってる…評判悪かったのかな(^^;)

という訳で、サントラ生演奏上映のお勧めになったかわかりませんが(^^;)こんな感じですよ、というご紹介でした。
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PJ映画における17年ギャップ問題(?)について

2016年06月21日 | 指輪物語&トールキン
またしてもTolkien Writing Dayの参加で久々に記事を書いています…

PJ映画での大きな改変の一つとして、この「17年ギャップ問題」があると思います。(勝手に命名してます…)
原作ではビルボの111歳の誕生パーティーからフロドの旅立ちまで17年あるのですが、映画ではこの17年がすっ飛んでしまって、フロドが33歳のまま(多分)旅立ってしまっているので、17年のズレが生じてしまっているのです。
(ここではフロドがすぐに旅立ったと仮定して17年としていますが、実際には1年後とかだったりする可能性もありますね…面倒なのでここでは17年ということにします。)

この改変のおかげで色々ややこしいことになっていると思うのですが、映画ではそのあたりの設定し直しとか一切言及されてませんね…もう辻褄が合わなくなってしまうから敢えて触れてないのだと思いますが(汗)
ファンも、この17年ギャップのことは敢えて考えないようにしている方が多いのかなという印象です。
ホビットの映画化が決まった時に、「裂け谷にエステル10歳がいるのでは!」と言っている方が多かったのですが、私は「いや17年ズレてるから、アラゴルン27歳でもう野伏生活してるんじゃ…」と思ってました。
実際、BoFAの最後にスランドゥイルがレゴラスに、北のレンジャーの長に会うように、と言っているところから、やはりアラゴルンは既に野伏として活動しているようなので、やっぱり27歳だったんじゃないかな?と思いました。
このあたりをちょっと整理してみたいかな、と思って今回の記事を書いてみることにしました。
(別に映画の設定の改変をフォローするわけではないんですけど…(^^;)

年表にあてはめるととてもややこしくなるのですが、そうでもしないと説明のしようがないので、仮に年表を作る作業をしてみたいと思います。

まず、フロドの旅立ちを17年ずらすのですが、17年動かさなければならないものの方が少ないので、後ろにずらしてしまうと楽なのですが、そうするとさらにややこしくなってしまうことが判明したので、とりあえず17年前に動かすことにします。
ビルボの誕生パーティーが3001年、フロドの出発が原作だと3018年ですが、映画ではフロドの出発も3001年とします。
ここで「17年前に動かない=他のものと17年ずれて来る」のは、まずビルボとフロドの生年月日です。3001年にビルボ111歳、フロド33歳でなければならないからです。
そしてもう一つ、五軍の戦いも「動かない=17年ずれる」ものになります。なぜなら、映画でしっかりと「60年前」と字幕が出てしまってますので…ビルボ51歳の時でなければならないのです。
(ここでふと、もし映画のビルボをフロドみたいに若くしたら、年号いじらなくて良かったのではと思ってしまいました。いやマーティンビルボが絶対良かったですけど)

ほとんどのLotRに出て来る登場人物は、生年月日が17年前にずれます。アラゴルンはTTT SEEで87歳と明言していますから、五軍の戦いの時には-60歳で27歳ということになります。原作からは+17歳、生年月日も17年前にずれることになります。
メリピピ、サムは生年月日が17年早くなることで、誕生パーティーの時の年齢=出発時の年齢になります。(映画の彼らの年齢が原作と同じとして)

また、先日さやうぇんさんがおっしゃっていて気付いたのですが、原作では五軍の戦いの時のゴンドールの執政はトゥアゴンなのだそうですが、映画ではエクセリオンであることが明言されています。
原作では五軍の戦いは2941年、エクセリオン二世の治世は2953年からです。
五軍の戦いを基点にエクセリオンの治世を17年前にずらすと、2936年となり、エクセリオンの治世ということになるのではないでしょうか。映画でそこまで考えていたのかどうかはわかりませんけど…(汗)

余談ですが、アラゴルンがソロンギルとして活動?を始めたのが原作では2957年、17年ずらすと2940年となります。ということはもうこの頃にはソロンギルと名乗っていた?スランドゥイルの話しぶりではまだレンジャーとして活動していそうなので、このあたりは少し年数ずれるのかもしれません…またややこしいことに(汗)
しかし、いずれにしても映画では五軍の戦いの時点から近いうちにアラゴルンがソロンギルを名乗るのだとすると、やはり五軍の戦いの時点でエクセリオンの治世になっているというのは整合性があるかなと思います。


さらに余談ですが、映画ではセオデンがアラゴルンがセンゲルと戦ったことを覚えていて、アラゴルンがそれを「よく覚えておいでだ。まだほんの子どもだった」と言っています。
セオデンの生年月日を原作どおりにして17年前にずらすと、五軍の戦いの時点で11歳ということになります。11歳は「よく覚えておいでだ」と言われるほど子どもですかね…
原作だとセオデンはベレンノールの時点で71歳ということになっていますが、映画のセオデンはそこまでの年齢には見えませんでした。
セオデンに関しては、更に5、6年生年月日をずらして、ベレンノールの時点では60代とするのが妥当かな、と思っています。そうすると五軍の戦いの頃はティルダと同年代か少し下くらいかな、とか。

あと、五軍の戦いに出て来る登場人物は、五軍の戦いの時点の年齢を基点にするので、たいていは「生年月日が17年動かない」ことになると思います。
映画の年齢が原作と違いそうな人物は、映画の年齢を基点にすることになるでしょう。
ここで一つ例外が。ギムリの生年月日を17年前にずらすと、五軍の戦いの時点で79歳になります。キーリ(77歳)より年上になってしまいます。
これだと「若くて連れて行ってもらえなかった」という理由と合わなくなるので、ギムリの生年月日も「17年動かさない」方になるのかなと。ということはギムリはLotRの時点で17歳若い122歳になるわけですが、これはそんなに違和感ないかな?

そして「ホビット」に出て来る人間たち、バルドとバインについてです。
バルドもバインも原作で年齢は明らかにされていませんが、原作では指輪戦争の際にはバルドの孫のブランド王が谷間の国を治めていたことになります。
パインはホビット映画の時点で12、3歳かな?と仮定すると、60年後には72、3歳。まだ生きていてもおかしくないですね。まあもう少し若くして亡くなっているかもしれませんが。
バルド、パインについては、生年月日の調整よりも、在位年代が変わって来る感じかもしれませんね。映画では出て来ないから考えなくて良いかもしれませんが。

こうして考えると、エルフは17年くらいはどうとでもなるので楽ですね…(笑)

あと、原作ではフロドが灰色港から旅立つのは指輪棄却から2年後で、エラノールが生後半年ですが、映画ではエラノールが2、3歳、サムの第2子のフロドも生後数か月のようなので、4年後くらいですかね。ここでも年数ずれてきますね。
そして、トーリンの年齢が若くなったことで、スマウグのエレボール襲来が一体何年になったのか、というのは、もう説明つかないですね…

という訳で、映画の17年ギャップに整合性を持たせる試みでした(^_^;)
本当は年表を図にしたら少しはわかりやすいと思うのですが、技術的にも時間的にも間に合いませんでした…いつかこっそり年表添付するかもしれません…
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トールキンにとってのドワーフ(とホビット)

2016年04月06日 | 指輪物語&トールキン
Tolkien Writing Dayの企画参加で書いた記事です。(最近こんなことでもないとブログ更新しなくなってますが(汗))

ここ数年ずっと気になっていたことなんですが、ちょっとまだ私が書くのは早いかなと思いつつ、そんなこと言ってると永久に書けないので、見切り発車で書いてみることにしました。
ちょっと各方面で炎上しかねない内容かもしれませんが…(^^;)
しかも、この内容を考えている最中、昨年猪熊葉子辺見葉子先生の講座でトールキンのドワーフの変遷のような内容があったそうで…それ聞いてないでこんなもの書いていいのかというのもありますが(汗)
HoMEにもドワーフについて書かれたものあるみたいだし、本来なら原典にあたってよく調べてから書くべきところなんでしょうが、あちこちから入って来た情報の切れ端から思いついたことを書いてますので、そのあたりもお含みいただければと…(最初から逃げ口上(^^;))
あと、昨年参加させていただいた(というか用意していただいた訳文を読んでただけですが…)HoME読書会のアスラベスの回が今回の内容を考えるにあたって非常に参考になりましたので、申し添えさせていただきます。

トールキンのドワーフの扱いがひどい(?)ということは、ホビット映画公開以降、ドワーフ好きの方々からよく聞かれるようになったように思います。
私も、トールキンは指輪物語→ホビット→シルマリルの順で読んだので、特にシルマリルの第一紀のドワーフの扱いには「えっ?」と思ったものです。(シルマリルはエルフ視点で書かれているから、という意見もありますが…)
そもそも、ドワーフはアウレがこっそり作ってしまったというのがすごい設定だなと…。最初に読んだ時は「ふーん」と思った程度でしたが、トールキンについて、特に敬虔なカトリックであることを知ってからは、これひどいなと。だって「神の子」じゃないわけですよ……。
どうしてトールキンがドワーフにこんな仕打ち(汗)をしたのかと考えるに、ドワーフの性質のことが思い当たります。
金銀財宝に強い欲望を持ち、受けた仕打ちは決して忘れずに復讐心が強い。ドワーフのカッコいい部分でもありますが、キリスト教精神から言うと、あまり誉められた性質ではないなあと。(キリスト教について詳しく知っているわけではないのでイメージですが)
悪ではない、けれどその性質は必ずしも誉められたものではない、ということで、エルが作ったのでない、という設定にしたのではないかと…。
ではなぜわざわざそんな存在であるドワーフを登場させたのかということですが。
トールキンのドワーフの名前が古エッダから多く取られているのは良く知られています。私は北欧神話やケルト神話に詳しくはないですが、トールキンの描くドワーフの性質、黄金への渇望や激しい復讐心などは、そういう神話・古伝承によく出て来るモチーフだと認識しています。
これは全くの私の想像ですが、トールキンはキリスト教精神からは外れると思いつつも、そういう神話に出て来る粗野なモチーフに惹かれる部分もあったのではないでしょうか…。
私が初めてアザヌルビザールの戦いについて読んだ時、その凄絶さに絶句し、同時に、大きな犠牲を払いながらも鉄のように復讐を貫徹したドワーフたちに強く惹かれました。
そんなエピソードを考えたトールキン自身が、ドワーフの性質をただ神の御心に添わない良くないもの、とだけ考えていたとは思えないのですよね…。
トールキンが考える「ドワーフ的なもの」に魅力を感じつつも、キリスト教精神から言うと認められない、そんな葛藤から、ドワーフのあの設定が生まれたのではないかと。そして、初期のドワーフの扱いがひどいのもそのせいではないかなと。私は今のところそんな風に考えています。

ここでちょっと話が逸れますが、それではホビットは何なのか、ということですが。
ホビットについては謎が多く、はっきりエルが作ったという記述は残っていないようですが、まあ逆にエル以外が作ったというのは考えにくいので、エルが作った、と考えて良いのかなと。
ただ、理想の神の第一子であるエルフ、それを引き継ぐ運命を持った人間(このあたりアスラベスに出て来た内容から拝借しています)、というようなドラマチックな運命は、どうもホビットには与えられていないように思います。
ホビットと言えば、素朴で、賢くはないし、諍いもないわけではないけれど、基本盗みも殺人もない平和な世界に生きている種族です。
これも私の想像ですが、トールキンにとってのホビットは、キリスト教精神に照らして庶民レベルで理想的な存在、なのではないでしょうか。「神の存在を知る前の素朴な存在」という感じかもしれません。
そんなホビットの中から、西に向かうことを許された、ビルボ、フロド、サムは、ホビットの中から出た聖人のような存在なのではないかなと思います。

「ホビット」では、そんな存在であるホビットとドワーフが一緒に旅をします。ビルボは最初は理解できないと思っていたドワーフたちにいつしか親愛の情を抱くようになり、ドワーフたちも次第にドワーフとは全く違うホビットであるビルボを受け入れ、尊敬するようになって行きます。
その最高潮が、トーリンとビルボの別れの場面にあると思います。
スマウグの黄金に心乱されたトーリンは、最後の時になり、こう言います。
「わしはもう、ありとある金銀をすてて、そのようなものの役立たぬところへおもむくのじゃから、心をこめてあなたとわかれたいと思う。―もしわしらがみな、ためこまれた黄金以上に、よい食べものとよろこびの声と楽しい歌をたっとんでおったら、なんとこの世はたのしかったじゃろう。-」
キリスト教精神から離れた存在であったドワーフが、ホビットの存在によってキリスト教的な価値観に目覚める場面、とも言えるように思います。(異論のある方もいらっしゃると思いますが…(^^;)
五軍の戦い以降、ドワーフの間ではビルボは尊敬される存在となります。そしてそんな風にビルボが尊敬されるようになって以降成人した若いドワーフたちの中から、ギムリが登場する訳です。(ドワーフの成人何歳かよくわかりませんけど…)
ギムリはビルボの行いについては良く知っていて、ビルボに対してもホビットたちに対して既に敬意を持っていました。(フロドたちについては、尊敬というよりも護らねばならない存在と思っていたようですが。)
そんなギムリは、一人異種族の中で旅をするうち、奥方を崇拝し、レゴラスやアラゴルンと友情を結ぶなど、ドワーフとしては驚くほど開放的な存在となります。
そのギムリに、奥方はこんな預言をしています。「そなたの手には黄金が満ちあふれるでありましょう。しかもそなたは黄金に心を奪われることはありませぬ。」と。
確かに、「指輪物語」本編の中で、ギムリはドワーフの性質としての金銀財宝への欲望というものをほとんど見せません。最初に「指輪物語」を読んでいたので、その後「ホビット」やシルマリルのドワーフの性質を知って、逆にギムリの財宝に対する潔癖さ?に違和感というか不思議な気もしていました。
これは、ギムリが、自らの種族の殻を破り、他者を受け入れることによって、ドワーフの運命の呪縛から解き放たれた、ということにはならないでしょうか。
ギムリがドワーフとしては異例として西に渡ることを許されたのも、そのためということも考えられるんじゃないかなと思うのです。トールキンにとってのドワーフの完成形?がギムリなのではないかと。

というのが、今の時点で私が考えるトールキンにとってのドワーフ像とその変遷、です。
結局はギムリ最高、という結論になっているような気がしなくもないですが…(^^;)
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シンガポール行ってました

2016年01月29日 | 旅行
いつまで良いお年をなんだよ、あめおめも行ってないよ、という状態でしたが、ようやく更新です。
しかしシンガポール行ってたのも正月の話ですが…。

シンガポールは以前も旅行先の候補になったのですが、その時は「動物園しかないし」と思ってやめてアンコールワットに行ったのでした。まあアンコールワットは行って良かったですけど。
その後、シンガポール動物園やっぱり行きたいね、ということになり、今回行く運びとなりました。
シンガポール、雨季の割には降られなかったかも。でも動物園いった日大雨でしたけど。ナイトサファリの頃には止んで助かりましたが。
曇ってるうちはそんなに暑くなかったのですが、日が出て来ると一気に暑くなる…やっぱり暑いところは苦手だなあ。
今回、初めてヒンズー教寺院に入ったのが面白かったですね。あ、モスクも初めてか。
ヒンズー寺院もモスクも靴を脱いで入るのですが、向うの人はたいてい素足にサンダルか靴履いてて、靴脱ぐの何とも思ってない感じなんですよね。靴下履いてたのでいちいち脱ぐのなかなか面倒でした(汗)
面白かったのが、一軒家の住宅街を通ったら、玄関前に靴が並んでたことですね。靴脱いで家に入るのは日本も同じですが、靴外に出しっぱなしって…(^^;)

お目当てのシンガポール動物園は、もうオランウータンが!かわいかったです!
ジャングルブレックファストに登場したのが、2匹の子連れのお母さん!子どもたちかわいかった~


食事しながらオランウータン見られる場所だったんですが、食べながらも「あっ今かわいい!」とカメラ持って席立ったりして、なかなか落ち着いて食べられませんでした(笑)
あと、3時45分ごろにオランウータンのところ通りかかったら、なんか子オランウータン3匹と無料で記念撮影できるのやってたんですけど!食事タイムの時いつもやってるものなんでしょうか。事前情報なかったのでびっくりでした!


あとかわいかったのがチンパンジーの子ども。チンパンジーが頭を使って食べ物を取り出せるように考えられた箱があって、通常は棒で隣の仕切りまで移動させて最終的に端の仕切りから食べ物を取り出す仕組みなのですが、この子は棒を入れる穴から取り出せる小さいかけらをちまちま食べてたんですね。
ところが、大きい果物がたまたま刺さって、でも穴が小さいから出るはずもないのですが、それを棒のせいかと思ったのか、何度も棒を作り直して挑戦して、結局だめで、最後にはダダこねるみたいにひっくり返ってバタバタしてました(笑)


あとは入口近くの木に放し飼い?になってるワタボウシタマリンもかわいかったなー。
サルばっかり。申年にふさわしいですね(笑)


他にもゾウとか、フラジャイルフォレストのワオキツネザルとか(またサル)マメジカとかナマケモノとか、色々楽しかったです。
朝8時半から閉園ギリギリまでいたなあ…

そしてナイトサファリですが、なんと正月の三連休のせいか、最後の21時15分入場分しか空いていなかったという…!ツアーとかで抑えられてるんですかね。
帰りのバスが23時だったので、トラムで回るのはあきらめざるを得ませんでした。ショーもちょこっとしか見られなかったし。
でもまあ昼の動物園の方が楽しかったからいいかな。

食べ物ではラクサとカヤトーストですかね!
カヤトーストはKilliney Copitiumが美味しいです!カヤジャムもそこのが美味しいです多分!
インスタントのラクサも買って帰ったけど、なかなかおいしかったです。やっぱりスープが決め手ですね~

そんなこんなの旅の間のツイッターをこちらでまとめてますので、興味ある方はどうぞ。
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良いお年を!

2015年12月31日 | 雑記
さて、ついに旅行行って来た投稿もしなくなってしまってますが(汗)年末くらいは記事書いとこうかなと。

今年を振り返ると、新年はニュージーランドのテカポ湖にいたんですよねえ。はるか昔のことのようだ…。
色々と理由があって行かずにいたNZですが、行ってみたら楽しくて、また来年も年末年始行けたらなあと思ってます。

1月いっぱいは頑張ってホビットBoFA通いましたね…。

3月にはTOKYO Ring Orchestraの指輪コンサート。吹奏楽に参加されていただいて、練習から色々と貴重な体験をさせていただきました。
自分の本番もあれですが、オケのデ・メイの交響曲第一番指輪物語、感動しましたね…。
私過去記事でロンドン響のCDのこと散々に書いてるんですけど(汗)まさか泣く日が来るとは思わなかったですね。すっかり好きになりました。

7月には韓国とアメリカに行ったのですが、まさかの韓国MERS騒ぎでどうなることかと…無事行けましたけど。
フィラデルフィアではFotRサントラ生演奏上映を聴いたのですが、オケはもちろん、コーラスのレベルが高くておお~!となりましたね。
またTTTとかRotKとかあったら行きたいですね。もうアメリカいいだろ、という話もありつつ…(^^;)

8月末にはついにiPhone4SからiPhone6に機種変したり。通信料が一気に上がってブルーですが、バッテリーのもちが良くなったのと、画面が大きくなって動画視聴可能になったのは良かったです。

11月にはマイケル・リーが出ているAllegianceを見にまたNYに行ったのですが、今度は1週間前にパリでテロがあり、NYもテロ予告あったりしてまたどうなるかと…結局何事もなく行けましたけど。
Allegianceは予想以上の良作で、本当は感想書かなきゃだったんですが…。(フィラデルフィアのFotRコンサートもね…)
日本人にももっと観てもらいたいなあと思いました。

そんなこんなな1年でしたが、ホビット公開が終わり、ようやく他の映画を観に行く気力が出て来て、久々に10本以上の映画を見ました。
以前はだいたい年20本くらい観ていたのですが、面白いものですね、ホビット見た回数と足すとだいたい20本くらいになるかも(笑)
来年からはまた色々映画観られるかなと思います。
以前は今年見た映画ランキングとかやってたんですけどね…その前に映画の感想全部書いてたよなあ。
そのあたりも復帰できたらなと思いつつ…
ちなみにツイッターで今年の映画ベスト10というのはやってみました。



他にも、HoME読書会に参加させていただいたり(というかなんとかついて行ったという感じですが)、The Music of the Lord of the Ringsの読書会も引き続き参加させていただいて、このあたりは来年も引き続きお世話になりそうです。

で、今はdTVでクローンウォーズが2/10までの配信ということで、なんとかシーズン2~5を観ようと頑張っているところですね(^^;)

そして、明日からシンガポールに旅行行ってきます。シンガポール動物園がメインなんですが、他がノープランすぎてどうなるやら(^^;)

とまあそんな感じですが、来年もよろしくお願いします。(というならもっと更新しないとですね…)
皆さま良いお年を!
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Courage and Wisdomのこと

2015年12月03日 | 指輪物語&トールキン
トールキン #束adv Advent Calendar 2015企画参加のために書いた記事です。
と言いつつ全然いつもの感じそのままですが…(汗)

Courage and Wisdom、BoFAでトーリンをビルボが看取る場面のサントラCDでのトラック名です。(でも今回はサントラの話ではないのですが)
この場面、原作ファンとしては「なんでビルボ一人だけなの」とか「西の国のけなげな子よ」がなかったとか色々あったのですよね。まあそんなことを考えつつも映画館でボロボロ泣いてましたけどね(笑)
ところが、DVDが出て、台詞を確認したくて英語字幕を見て、意外にも原作から取った台詞を使っていることに気が付きました。
トーリンに「危険な目に遭わせてすまなかった」と言われたビルボが、「みんなと一緒に冒険できて嬉しかった。どんなホビットにもできない冒険だ」と言う台詞です。
映画ではNo, I'm glad to have shared in your perils, Thorin. Each and every one of them. It is far more than any Baggins deserves.
原文ではYet I am glad that I have shared in your perils―that has been more than any Baggins deserves.
瀬田訳では「でもわたしは、命をかけてあなたと冒険をともにしたことが、うれしくてなりません。それだけは、わが家の誰もうけたことのないわたしのほこりです。」となっています。(瀬田訳格調高くてしかも優しくていいなあと改めて…)
瀬田訳と映画の日本語訳の雰囲気が違い過ぎて、同じ台詞だとは気づきにくいですね。英語ネイティブの原作ファンならすぐわかったのでしょうか…
この台詞の前に、トーリンが「危険な目に遭わせてすまなかった」と言う台詞が、少し唐突な気がしていたのですが、このビルボの台詞につなげるためのあの台詞だったんだなあとわかりました。

この少し前にも、原作から取った台詞がありました。トーリンが「友に見送られてあの世に行ける(字幕)(吹き替えだと「仲直りしてあの世に行ける」)と言う台詞です。
映画も原作もI wish to part in friendship from you.で同じでした。
瀬田訳だと「心をこめてあなたとわかれたいと思う。」です。(またしても瀬田訳の名訳ぶりに唸る…)
ここも正直原作と全く同じだとは思っていませんでした。
その直後のI would take back my words and my deeds at the Gate.も原作と全く同じです。

原作とは関係ないのですが、その後の台詞、日本語だと「そなたは真の友だ」というところ、英語ではYou did what only a true friend would do.となっていました。
ビルボがアーケン石を持ち出したあの行為が、真の友にしかできないことだったと言っているのですね…。
原作ではトーリンはビルボの人格を讃えていますが、映画では友情の話になってるんですよね。その善し悪しはともかくとして、トーリンがビルボのあの行為を素晴らしいことだと認めてくれていたのだな、ということがはっきりわかって嬉しかったです。(日本語訳が省略して「真の友だ」になってしまうのは仕方ないと思います…意味は間違ってないですし)

余談ですが、トーリンがビルボが来たときに言う「I'm glad you are here」は、LotRでフロドがサムに言う台詞と同じですね。FotRラストと、RotKの滅びの山とで。これは意図的なのかどうかわかりませんが。

さらに、サントラのトラックタイトルであるCourage and Wisdomですが、これも原作のトーリンの台詞から来ていることに気が付きました。
「Some courage and some wisdom, blended in measure.」瀬田訳だと「しかるべき勇気としかるべき智恵がほどよくまじっておる」というところです。(「西のくにのけなげな子よ」の後です)
映画で使わなかったこの台詞をなぜトラックタイトルに…?使わなかったけれどリスペクトしているということを示したかったのでしょうか。それとも元は入っていたけどカットしたとか。
色々と気になります…

この場面に限らず、ホビットもLotRも思わぬところで原作の台詞を使っているので気が抜けません。
ついこの間も、ガンダルフがビビンを連れてエドラスを出発する時の台詞が、原作の療病院でガンダルフがヨーレスに言った台詞から来ていることに気が付いたところです。
(映画 Run Shadowfax, show us meaning of haste. 原作 and Shadowfax shall show her meaning of haste.
映画「飛蔭よその俊足を示せ」原作「飛蔭に急ぎの意味を教えてもらうのじゃな」
これも日本語が違い過ぎて気づきにくい例ですね)
13年目にしてまだ発見があるとは…(汗)

さらに余談ですが、この場面、画面から切れてるんですが、トーリンとビルボの手の演技が気になります。
ビルボが来たときに、トーリンが右手でビルボの腕を掴むのですが、ビルボが上記の台詞を言う時に、両手でトーリンの右手を握りしめてるんですよね。トーリンも握り返しているように見えます。
このあたり、画面からほぼ外れてしまっていて映っていないのが残念…せっかくこんな演技してるのに!贅沢なカット割りですね…
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旅行行ってました…

2015年08月17日 | 旅行
ついに旅立ち・帰国の更新すらしなくなってしまった…(汗)いや、今回はMERS騒ぎの渦中の韓国に行くので、いろいろうるさいとやだなあ…と思って出発は書かないどこ、と思ったのですが、帰国もすっかり書きそびれてましたね…
というわけで、今回は7月下旬、韓国とアメリカに行ってきました。またかよの組み合わせ…。
とりあえずマイケル・リーのJCSは観に行く予定で、韓国は6月に単独で行って、あとイギリス行こうと思ってたんですよね。
ところが、飛行機取る前になって、フィラデルフィアでFotRのサントラ生演奏上映があることに気が付いて。それもフィラデルフィア管弦楽団で、ですよ…!
FotRだけまだ行ってなかったし、どうしよう…と悩んだ結果、結局アメリカを取ることに。そしてアメリカなら単独で行くことないよな、とまた韓国とセットで行くことにしたのでした。
前回は韓国とアメリカ別々に飛行機取って、台風で乗り継げるか危ない思いをしたのですが、今回はアシアナでNYまで続けて取れて、しかも安く取れたのでした。帰りの乗り継ぎが仁川-金浦で時間ギリギリなのがやや気になりましたが…。
しかしそうこうするうちに、韓国でMERS発生。すぐ収まるかとか思いきや、思いのほか長引いて、これ韓国行けないのでは…?という事態に。
こうなると航空券別々に取っていたのが仇になり…行きは変更できない正規割引だったので、韓国行くのやめるとなると、アメリカ行きも取り直さなきゃいけなかったのです。
悩んだ末、一応NY往復の航空券も別に取って、ギリギリまで様子を見たのですが、どうも病院以外には広がらないようだし、感染者数もどんどん減っているし…ということで行くことに決定。そそうこうするうちに感染者増もストップして、最終的には大手を振って行ける状況になりました。アメリカ行きのキャンセル料3万円余計にかかったけど、まあ安心料ということで…。
しかし機内もめっきり日本人が少なく、今まで何も言わなくても日本語で話しかけられていたのに、もれなく韓国"語で話しかけられる状態に(^^;)いちいちIn English please、と言わないといけない状態でした。韓国だけ一緒だった妹も、往復とも飛行機キャンセルになって振替えになったのには笑ってしまいましたが。
アシアナの機内上映は、6月は確かホビット3作やってたのですが、7月にはなくなってました。まあおかげで色々映画観られて良かった。NYまでの往復、全然寝てないのにずーっと映画見てましたね(汗)
フィラデルフィアでは、初日に帽子を失くすという久々のアクシデントに会い、帰国後「すごい焼けたねー」と言われる状態に…(^^;)やっぱ帽子買うべきだった…
フィラデルフィアは、電気を発見したベンジャミン・フランクリンの出身地らしく、フランクリンがかなりフィーチャーされてましたね。
お仕事でアメリカ在住のツイッターのフォロワーさんともご一緒できて良かったです。
ついでのNYでは、結局ミュージカルとかは見ないでだらだらと過ごしたのですが、最後の最後でクレジットカードをスキミングで偽造されるというアクシデントが…
帰国後不正使用されてたのですが、カード会社が気が付いてくれて、請求はなしにしてくれて、カードもすぐ再発行してくれました。
こういうことがあるから、カード社会と言ってもあまり何でもかんでもクレカで買いたくないんだよな…と現金も持って行く派の私ですが、そんな現金派?の人がスキミングされてるんじゃね(^^;)
帰りの仁川~金浦乗り継ぎは、飛行機30分遅れでしたが何とか間に合いました。これ1時間以上飛行機遅れたら危なかったな…。

そんなわけでまたまた韓国・アメリカに行ってきたわけですが、そんな旅の最中のつぶやきをこちらにまとめてます。
過去の旅行分のまとめ、ゆかりんノートがなくなってしまったので、リンク切れてしまってるので、upし直さなきゃなんですよね…そっちもおいおいやらねば(汗)
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BoFAサントラ場面予想答え合わせ

2015年02月13日 | 指輪物語&トールキン
ホビットBoFAの公開、先週でだいたい終わったようですが、ピカデリーが今日までやってますね。
横浜ムービルなどで20日までやっているそうですが、残念ながら行けず…
そんな公開終盤ですが、ようやく指輪サイトにBoFAサントラ場面予想の答え合わせをupしました。
LotR TTTの時からやってきたサントラ場面予想もついにこれでおしまいなんだなあ、と思うと一抹の寂しさが…
いつもなんだかんだと10回鑑賞を越えたあたりから答え合わせ始めるのですが、意外とサントラ覚えきれてなくて、今回も結局うやむやなままになってしまった部分が多々あります(汗)
CD聴きなおしていて「ここ使われてなかったよなあ」と思ってまた映画見たら思いっきり使われてたりして…
戦闘シーンの音楽は特に覚えきれないのですが、今回2時間20分中45分戦闘シーンですからね…と言い訳(汗)
あ、今回デラックス版の入手が遅れたため、ライナーノート見ないまま予想したので、バルドの英雄のテーマとか家族のテーマとかしっかり誤解したまま書いてましたね。読んでびっくりという(汗)バルドの英雄のテーマはキーリ関連かと思ってましたし…
バルドの家族のテーマはビルボのテーマ(Dreamin of Bag End)の前半のバギンズの部分と勘違いしてたのですが、かなり似てるんですよね。これきっと、Homeというキーワードでつながっているんじゃないかなという気がしてます。
あと、ビルボのテーマのトゥックの部分が使われてる!と思った箇所がありましたが、やはり本編では使われず…(涙)
自分でも面白いなと思ったのは、CDだけ聞いてた時には気付いていたのに、本編観てたらすっかり忘れていて全く気が付かなかった、というところもいくつかありましたね。たとえばトーリンが刺される場面でトーリンのテーマが流れてたとか、ミスリルの胴着の場面でミスリルのテーマ(仮)の後に流れてたのトーリンのテーマだったとか。
終盤のサントラなど、映画観る前からしみじみといいなあと思ってましたが、映画観てから聴くと、映画で描かれている感情が映像以上に詰まっているように感じてしまって…いいですねえ。
やはり3作全てのサントラを聴くと、1作目に立ち返ってもう一度考えながら聴きたいなあと思いますね。
ホビットでは映画本編のサントラについての考察というか解析というか…はやっていなかったのですが、3作観終わった今、ちょっとやってみてもいいかな、と思うようになってきました。まあまだそんなことしてる時間全然ないですけどね…
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帰って来てます

2015年01月20日 | 旅行
最近帰って来た報告がすっかり遅くなってますが(汗)とっくの昔に中つ国からは帰って来ております。
いや~NZ楽しかった!自然は美しいし、人は親切だし、食べ物は結構おいしいし。(物価は高いですが…)治安も他の国にくらべたらかなり良いですよね。
時期的なものもあり、ホビット・LotR巡りが主な目的でしたが、同行の妹の要望でテカポ湖とかマウントクックとか普通に観光もできて良かったです。
一番良かったのはやっぱりホビット村かな~。特にイブニングツアーはゆっくり滞在できて、他のツアーの人もいないのでお勧めですよ!
惜しむらくは、航空券取った後にホビトン夜ツアーに行けることになり、日程変更したあおりでウェリントンが半日以下になってしまったことでしょうか。WETA Work Tourにも参加できなかった…
ウェリントンでは衣装展をやっていて、ビルボの衣装が見られたのは感激でしたね~。時間制限があって色々大変でしたけど…
ウェリントンが短くなったのと、クイーンズタウンで予定の日に乗馬できなかったため、ハミルトンとクイーンズタウンで時間が余って、ゆっくりできたのも良かったです。
ハミルトンではだらだらワイカト川沿いを片道一時間歩きながらハミルトンガーデンまでいったり、クイーンズタウンではクイーンズヒルに登って、途中ファンテイルという鳥が後をついて来たり。(人間が歩くときに飛び出す虫を狙ってるんだそうです)その後お土産物屋さんでファンテイルグッズを買いまくりましたよ(笑)
グレノーキーの乗馬も、ロケ地はちょろっと通る感じでしたが、とにかく景色がきれいで、今までの外乗で一番良かったかも…!
そんなわけで堪能してきました!旅行記はいつになったかけるやら…ですが、ツイートをまとめてますので、興味のある方は見てみてください。

準備編 旅行編
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