循環税

人にやさしいとか、地球にやさしいというフレーズには信用していない・・・。
そんな世の中、北海道では金策に頭を悩ませて熟慮。
新しい徴税作戦を展開し、平成１８年１０月１日にこんな条例を制定。

「北海道循環資源利用促進税条例」・・・。
産業廃棄物の排出抑制、循環資源の循環的な利用や・・・。
産業廃棄物の適正処理の施策経費に充てることを目的とする。

北海道で初めて導入する法定外目的税には、知事以下が大喜び？
借金で傾く都道府県のトップ争いを激走する北海道。
借金漬けの中で、金脈掘り当てたに等しい風景であった・・・。

これは、産業廃棄物を最終処分場へ排出する事業者に課税される税金。
課税額は、最終処分場へ搬入する産業廃棄物の重量１トンあたり千円。
北海道はこれまでに、２１億円の税金を徴収ゲットした。

それなのに、半分以上が基金として眠っているらしい。
基金の活用が進まないのは、制度上の問題との指摘もある。
しかし制度を運用するのは、人である・・。

行政は、制度上の隘路を検証する努力を惜しんではいないだろうか。
企業が補助を活用しやすい環境づくりに配意すべきとの指摘もある。
「人や地球にやさしい」というフレーズは、掛け声だけでは意味がない・・・。