弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

もしもAIに「良心」があれば「ヒラメ」などより ましだろうが

2024年06月07日 18時03分06秒 | 講演

弁護士JPニュースで私の著書からの連載が始まった。
題材の取捨選択やタイトル・リードは担当記者を信頼して一任しているので、どの部分が読み手の心に「刺さった」のか、著者としても関心がある。

(連載1回目)
現職の“裁判官”が語る…
「法律と判例」があっても“生成AI”には裁判官が絶対に務まらない「決定的な理由」とは
https://www.ben54.jp/news/1197

アメリカでAIを裁判に活用しようとしたら、差別的な判断ばかりになったと報道されたのを見た記憶がある。
入力する情報にそういうものが無視できないほど混じってくるので、そうなるのは必然的だろう。
そもそもネット上は、昔の公衆トイレの落書きのように心無い匿名の者たちの誹謗中傷で占拠されている。

AIが顕名の良心的な投稿だけを参照してくれれば、よりましな判断にはなるだろうが、果たして「人間」的な判断をしてくれるかどうか。
何よりも真っ先に「人間」は地球上からいなくなるべき存在だと判断されてしまいそうで怖い。

そこにAI(愛)はあるんか?