弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

竹崎長官 まだ「合憲」と 言っちゃいないと 忌避却下

2011年06月17日 18時05分42秒 | 判決どどいつ
5月31日の最高裁大法廷決定から。
大法廷で長官の忌避申立てに対する決定をするという珍しい事例だった。
裁判員制度のパンフレット等の配布を許したから、その合憲性判断について「不公平な裁判をする虞」があるというのが忌避申立ての主な理由。
却下決定は、それは司法行政事務に関与しただけで、法的見解を示したわけではないから、忌避理由にならないとした。

しかし、私はそもそも、仮に裁判官が合憲性について見解を述べたことがあったとしても、忌避理由にはならないと考える。そんなことが理由になるのであれば、裁判官は憲法問題に関して発言を控えなければならなくなる。果たして、いかがなものかと思う。