弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

4羽>5羽より 重たいことも? 四の五の言わずに まず評議

2009年05月22日 08時18分01秒 | 裁判
昨日発行された裁判員制度スタート記念切手。
デザインの一種は裁判員制度の文字とシンボルマークを組み合わせただけで何の変哲もないが、もう一種は面白い。
天秤に乗った9羽の鳥が左右に5羽と4羽で分かれているのに微妙に釣り合っている。裁判員がどの鳥かは分からない。
実は裁判員制度の評決では、4>5とか3>6もいう結果もあり得る。被告人に不利な判断を下すには、裁判官のうち1人が入っていなければならないという縛りがあるからだ。
結果的に裁判員の責任を軽減するとも言えるが、制度が順調に進んで裁判員に自信ができたら、見直しも考えられていい規定だろう。
もっとも実際の評議で多数決が逆転するほど微妙な評決になることは少ないと思われる。まずは時間の許す限り充実した評議をしてほしい。