弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

雑音などには 貸さない耳を アメリカ大使にゃ 貸した仲

2008年05月03日 00時45分05秒 | 未分類
この第2代最高裁長官(その名字は都々逸の末尾に織り込みました。)は、松川事件を巡る裁判批判に対し「雑音に耳を貸すな」と発言した歴史上の人物です。まさか、ここまでしていたとは、さすがに驚きです。大津事件の児島惟謙大審院長の爪の垢を飲ませたかったという感じでしょうか。
このような人物を最高裁長官にしてしまった不幸は、長らく後輩裁判官たちを苦しめることになりました。「司法改革」が進む現在からは昔話になりますが、その後の「司法反動」の淵源はこの辺にあったとみるべきなのでしょう。
(4月30日の東京新聞(共同)から抜粋)
 米軍の旧立川基地の拡張計画に絡む「砂川事件」をめぐり、1959年3月に出された「米軍駐留は憲法違反」との東京地裁判決(伊達判決)に衝撃を受けたマッカーサー駐日米大使(当時)が、同判決の破棄を狙って藤山愛一郎外相に最高裁への「跳躍上告」を促す外交圧力をかけたり、最高裁長官と密談するなど露骨な介入を行っていたことが29日、機密指定を解除された米公文書から分かった。
 最高裁はこの後、審理を行い、同年12月16日に1審判決を破棄、差し戻す判決を下した。