弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

軍法会議が 日本にあるの? 軍がいるから 当然か?

2008年05月17日 10時20分08秒 | 未分類
このところ、軍法会議の判決が目立ちます。
軍法会議が日本国内にあったこと自体意識してませんでしたし、このような事案の続発は悲しむべきことです。
それにしても、日本の検察庁が不起訴にした2件をいずれも、米軍は実刑判決に持ち込んでおり、刑事司法に対する考え方の違いも現れています。
(朝日から抜粋)
①広島市内の女性が米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の米兵4人から性的暴行を受けたと訴えた事件で、米軍の大軍法会議は9日、4人のうちの1人に懲役2年と不名誉除隊を言い渡した。日本側の捜査で不起訴となった事件が、米側で実刑判決となった。
②沖縄県で女子中学生に乱暴したなどとして逮捕され、告訴取り下げによって不起訴処分になった在沖縄米海兵隊員の2等軍曹(38)に対する米軍の軍法会議で、判事のデービッド・オリバー中佐は16日、16歳未満の少女に対する暴力的な性的行為の罪について、懲役4年の実刑判決を言い渡した
 検察側は論告で「性的欲求を満たすために少女に執拗(しつよう)に迫った。海兵隊は日本を守るためにここにいるのであり、子どもにみだらな行為をするためにいるのではない」などと指摘、懲役8年を求刑した。弁護側は「強姦はしておらず、更生の余地はある」として減刑を求めた。