きまぐれ発言

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ロシアで、不正選挙に抗議のデモ

2011-12-11 17:10:17 | Weblog
ロシアで、不正選挙に抗議のデモ         (2011.12.11.)

ロシアの下院選で政権側による選挙の不正疑惑に抗議するデモ集団が、交流サイト「フェイスブック」などの呼びかけに市民が応じモスクワ、クレムリン(大統領府)近くの公園に集まり、「プーチン無きロシアを!」「自由と公正な選挙を!」などを叫んでプーチン氏の退陣や、下院選挙のやり直しの要求を求めた。

時事通信などの報道によれば、モスクワ以外でも少なくとも23都市で抗議が行われ、ウラジボストック(極東)から西の最先端カリーニングランド迄、全土に波及し、インターネットによる世界への呼びかけもあって、東京・パリー・ロンドンなどでも在外ロシア人が公正な選挙の実現を訴えた、と言う事である。

動員されたデモ人員は、タス通信によると役3万人、主催者側の発表では4万人が集まったと言っている。
今回の下院選挙の定員数は450人で、プーチン率いる「統一ロシア」の勢力は315人であったが、大幅に議席を減らし、238人とかろうじて、過半数を占めたが、選挙に不正を見たと言う下院選挙監視員の証言もあり。欧州の監視団も統一ロシアを目的とした意図的な操作が行われたと発表している。米ホワイトハウスの報道官も、米政府は選挙運営に「深刻な懸念」を抱いている。

メドベージェフ大統領は、「選挙は公正かつ正当で民主的に行われた」と主張している。
しかし、動画サイト「ユーチューブ」では投票所の責任者が投票用紙を偽造したり、同じ人物が複数投票所で投票する動画が公開されている。

全土に広がったロシアのデモは、中東で起こった、「フェイスブック」による、民衆のデモと全く同じで、インタネットによる、全世界にいるロシア国民に呼びかけたもので、それに応える形で起こったデモは、将にIT技術を駆使した、一人一人の国民の“声の塊”で有ります。
昔は、いくら一国民が叫んで見ても「ごまめの歯ぎしり」で潰えてしまったが、近代のIT世界では、一人で、数万、数百万の民衆に簡単に訴えることが出来るのである。
従って、情報の隠ぺいは昔の様に圧力で「箝口令」を惹いても駄目で、必ず何処かから漏れるものである。

従って、国民に隠しごとの多い中国は今、最も「フェイスブック」等のインターネット関連通信に神経を尖らしている。中国の年間防衛費の予算拡大も、国民への情報隠ぺいの為に使われ、武力による鎮圧が目的で、強化していると言われている。

ロシアもその点では、隠しごとの多い国情の国であるだけに、この混乱は、来年に更に波及する大きな改革に結びつく可能性を秘めている。
(えびなたろう)