きまぐれ発言

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金総書記の死去

2011-12-20 17:03:15 | Weblog
金総書記の死去      (2011.12.20.)

朝鮮中央放送が12月19日昼過ぎに特別放送を行い、金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した事を伝えた。
金総書記は予てから健康不安が問われていたが、17日午前8時30分現地指導に向かう途中の電車の中で、死亡が確認され、死因は心筋梗塞と言われている。

金総書記も健康不安を抱えて、後継者を早く選ばねばと三男の正恩(ジョンウン)氏を内定したのが10年9月で、約1年後の引き継ぎとなってしまった。

北朝鮮は、金日成・金正日・金正恩と3代目への独裁体制であるが、正恩氏は29歳1年間での跡継ぎと言う事で、その若さが国内秩序を保てるかどうかが心配される所である。

金日成死後の金正日は国内経済の安定化と国力の強化を掲げ、取った手段は軍事優先の「先軍政治」である。従って、核ミサイルの開発に多額の資金を投入し、国家国民の生活に思いを致さなかったことが、今日経済が疲弊し、食糧難に至っては、相当な不足を来している。その様な状況の中で、若き3代目が国内問題をどの様に運営して行くかは、最も心配される所であります。

北朝鮮が最も頼りにしている中国も国内的にも、国際的にも色んな問題を抱えて居るだけに昔の様な支援は期待し得ない、ロシアも、問題を抱え、日本とも拉致問題が長らく放置されている。今までの様な、瀬戸際外交によって、何がしかの他国の譲歩で、やり過ごして来た北朝鮮は、今までの様な、外交では、遣って行けない事は、目に見えている。

問題は、3代目の金正恩氏が、今までと同じ「先軍政治」の姿勢を続けるのか、または、6カ国協議に応じて、核軍縮の姿勢をとり、日本とも拉致の問題を解決し、協調姿勢を示すのであれば、他国の支援も期待できるが。その動向が今後最も注目され所である。

取り敢えずは、6カ国協議に応じる姿勢を示し、その中で、協調姿勢を示す以外に難しい舵取りになるものと思われる。
(えびなたろう)