きまぐれ発言

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臓器移植法案、衆議院通過

2009-06-19 13:19:28 | Weblog
臓器移植法案、衆議院通過      (009.06.19.)


昨日衆議院を通過した臓器移植法案のA案は、家族の同意があれば臓器提供が出来ることになり、本人の同意が取れない、15歳未満の子供でも家族の同意だけで、「脳死」とする事が出来ると決まった。

1997年の成立した現行の移植法では、臓器を提供する場合に限って「人の死」とし、臓器提供者が生前書面で提供の意思を表明している事と家族が同意している事が条件で、意思表示が出来ない15歳以下は提供出来ない事になっていた。

その点、提供を受ける側からは、歓迎されることになり特に幼児期の臓器提供に付いては、国内では、移植が不可能で、多額の費用を掛けて海外での手術に、頼るよりしかたがなかったのである。しかし其れも、外国において自国内確保を優先することから、この道も閉ざされる状況になってきている。

今回のこの法案の通過は長年見直しが放置されてきたところであるが、問題は「脳死」の判定で、「人の死」とは何かが議論されているところあったのです。

脳の構造は大別して3つに分けられ、・大脳・小脳・脳幹の三つです。

大脳、小脳が死の状態でも、脳幹が機能しておれば、呼吸・心臓運動・嚥下(物を飲み込むこと)機能は働いています。

この状態では人間は植物状態で、話も出来ず、起きたりすることは出来ません、人口呼吸器だけで心臓を動かしているから、眠った状態が続いているだけです。

従って、臓器提供は「脳死」状態のときに、他の健全な臓器を取り出し、其れを他人に移植しようと言うもので、まさに今日の医学の進歩がもたらした、最新技術と言うものである。

そこで、「脳死」とは本当に人間の死と考えてよいものでしょうか、と言うことである。

まだ他の臓器が動いており、心臓も動いているから、体温もあり、髪は伸び、爪も伸びます、ただ、人口呼吸器と言う機械で生かされているだけで、呼吸器を外せば完全に死に至ります。

昔では、とても考えられないことであるが脳は死んでも他の臓器が健全である内に取り出して、移植をすれば、救済できる人も居ると言うことから、多くの人が救済を求めている現実もあるわけである。

流石の自民党も討議拘束による数の力で、この法案を律する事が出来なかった様で、「人の生と死」に関わるだけに、慎重に良くい討議するべき課題であると思います。
(えびなたろう)

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