きまぐれ発言

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“汚染水対策”は「破綻状態」

2013-08-24 07:03:13 | Weblog
“汚染水対策”は「破綻状態」      (2013-08.24)

原発汚染水対策は、目下、誰も責任を以て、処理する責任者がいない、以下ネットで得た情報をそのまま列記します。

<対策は破綻状態 同型タンクから漏出も現実味>
 東京電力福島第1原発で22日、地上タンクから新たな汚染水漏れの可能性が浮上した。同じ型のタンクは約350基あり、次々と汚染水漏れが出る懸念が拭いきれない。東電や国の対策も手詰まり状態で、タンクに貯蔵するという「最後のとりで」が崩壊した場合どうするか。先が全く見通せないでいる。

 原子力規制委員会の更(ふけ)田(た)豊志委員は21日の汚染水対策検討会で「他のタンクでも汚染水漏れが起きると考えなくてはいけない」と話したが、それがまさに現実味を帯びだした。

 問題はタンクから排水溝を通じて外海に直接つながっており、海洋汚染を防ぐ方策がないことだ。東電は再発防止へ、同型のタンクのパトロールをこれまでの1日2回から3時間ごとに改める方針を示したが、抜本的な漏(ろう)洩(えい)防止策はない。

 タンクに汚染水をためないことが一番有効な方法で、東電は山側から建屋に流れ込む地下水を汚染前にくみ上げて海へ放出する計画を立てているが、地元の不信感が高まり頓挫。汚染水から放射性物質を除去する装置も腐食が見つかり停止したまま。事実上、タンクによる保管しかないのが現状だ。

 もう一方の汚染水漏れである地下水からの海洋汚染も防ぎ切れていない。

 東電はこの日、タービン建屋につながるトレンチ(地下道)にたまっている汚染水(約1万5千トン)の抜き取り作業を始めた。事故直後の平成23年4月にたまったもので、規制委が「早く抜き取るように」と指示していたが、これまで高い放射線量に阻まれて作業ができなかった。

 トレンチの汚染水に触れた地下水は海へ流出し続けている。流出をせき止めるために、東電は護岸の地中に薬剤(水ガラス)を注入し地盤を固めた「土の壁」を造成したが、地下水が壁手前でせき止められて水位が上昇。壁を乗り越え港湾内への流出が続いているとみられている。

 港湾内と外海は、シルトフェンス(水中カーテン)で遮断されているが、海水の流れを完全に止めることはできず、一部は外海へと流れている可能性を否定できない。

 東電は23年5月以降流出が続いていると仮定した場合、最大で港湾内にトリチウム40兆ベクレル、ストロンチウム10兆ベクレル、放射性セシウム20兆ベクレルが流出したと試算。原発事故はさらに深刻さを増している。(原子力取材班)
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<福島第1原発汚染水 今後どうなる?解決策なく増え続ける>
 東京電力福島第1原発で地上タンクの汚染水漏れが発覚した。解決策の見えない汚染水問題をまとめた。

 Q 福島第1原発の汚染水はどのようにして発生するのか
 A 炉心溶融した1~3号機の核燃料を冷やすため、原子炉に水を注入し続けている。その水が放射性物質を含む汚染水となり、原子炉建屋地下などにたまっている。
 Q たまった水はどうするのか
 A 建屋地下の汚染水を回収し、放射性セシウムや塩分を取り除き、長さ約3キロにわたって配管をつなぎ合わせて水を循環させ、再び原子炉の冷却に使っている。
 Q 今回問題となった地上タンクの汚染水は
 A 建屋には1日約400トンの地下水も流入しており、新たな汚染水となり増え続けている。循環冷却に使用する以上の汚染水が発生しており、回収した途中で取り出した高濃度の汚染水は地上タンクに貯蔵されている。
 Q 地上タンクはどれぐらいあるのか
 A 事故発生当初から設置され現在約1060基が敷地内に設置されている。このうち今回問題となったボルトでつなぐ簡易な構造の「フランジ式」のタンクは約350基ある。
 Q なぜ漏れたのか
 A 原因は分かっていないが、タンク底部やボルトの接合部から漏れ出た可能性が指摘されている。
 Q 隙間ができるのか
 A 接合部を溶接していないため、隙間ができないよう樹脂(パッキン)を挟みボルトで締める。樹脂の耐用年数は5年だが、夏は暑さで膨張し冬は寒さで縮むため接合部は緩みやすく隙間ができる。
 Q 多核種除去装置「ALPS」は活用できないのか
 A トリチウム以外の放射性物質を取り除くため、汚染水対策の“切り札”だが、試運転でタンクの下部に腐食が見つかり、汚染された水滴がでたため現在は動いていない。
 Q 地下水の海洋流出の問題もあるが
 A 地下汚染水は1日300トンが海に流れている可能性がある。地下汚染水はトレンチ(地下道)にたまり、水をくみ上げて除去しているが、抜本的な解決策にはなっていな
い。
以上。
(えびなたろう)