きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本には「尖閣守る防衛力」が必要

2013-08-07 11:22:45 | Weblog
日本には「尖閣守る防衛力」が必要      (2013-08.07)

2013年の日本防衛白書が公刊された。そこには、中國が日本の領海内に侵入し繰り返し挑発する行為に対し、「極めて遺憾である」と言うだけで、北朝鮮の核・ミサイル実験に付いても「重大な脅威であり断じて容認できない」と非難しているだけである。

今の所、中國側も、日本のバックに、アメリカの軍事力が有り、「日米安保条約第5条の適応」が、トップレベルで確認されているから、其れが大きな抑止力に繋がっている。

しかし、何時までもこの状態が続くわけではありません。米国の新軍事戦略が、縮減の方向に向かっている事は、中国の狙っている所であって、逆に中国は高度経済の成長に乗じて、次第に軍事力を強化し、その背景として、海洋進出の拡大を計画している。

中国は、南シナ海や、東シナ海で関係国との間で確執を強めて来ている事はその証拠であり、その延長線の一つが、尖閣諸島をめぐる日中間の軋轢であると見て良いと思われる。

更にオバマ大統領は、2020年に向けて5000億ドル(約50兆円)の国防費削減を決めている。 米国の軍事力が今迄、アジア地域に於ける、米国のリバランス戦略として功を奏してきたが、この状態が続けば、其のうちに中國は必ず軍事力に物を言わせ、アジア支配に、露骨な反撃を仕掛けてくる事は間違いありません。

従って、此れに対抗する意味においても、日本が取るべき防衛戦略は、アメリカとの同盟関係を今までより強化し、少なくとも、尖閣諸島問題で、対抗処置の取れる強化が必要では無いでしょうか。

その一例として、沖縄本島から410キロ離れている尖閣諸島にスクランブル発信が迅速に取れる様に石垣・宮古島周辺に発信基地を設けるとか。防空警戒レーダー網の性能向上を図るとか。防空体制の強化が必要である。

この様に、アメリカに全てが、おんぶされて居る様な防衛体制では、中国の挑発は止まりません。アメリカの防衛力削減に対しては、それ以上に防衛力をカバーする日本の力が必要では無いでしょうか。

最近中国は、国内経済が減速状態に入って居ます。中国は、挑発はするけど、攻撃を仕掛ける力は、有りません。従って、この期に防衛関係を強化し、また、シーレーンの安全確保をアメリカに代わって行えば、アジアに於ける日本への期待感は上昇するのです。それをアジア諸国は期待しているのではないでしょうか。
(えびなたろう)