きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

脱原発の行方は!

2013-03-12 10:32:16 | Weblog
脱原発の行方は!       (2013-03.12.)

2年前の大震災で、「安全神話」と言われていた原発への議論も、福島第1原発で遂に「メルトダウン」と言う、起こしてはいけない事故をお越し、その影響で、放射能汚染被害が生じ、福島原発を中心に30キロ圏内にわたって、食品関係は無論、住居の立ち退き指示が出され、2年経った今日も、元の状態に返れない、または、もう帰りたくないと言う人もいて、復興計画もままならない状態が続いている。

今回の事故によって、原子力に対する安全神話が、無残にも崩壊し、「脱原発論」が急上昇し、CO2排ガスも出さない、平和の象徴として、使われて来た原子力発電は、一挙に危険極まりない物として嫌われ、核分裂によるエネルギー平和利用は、むしろ人類の生存をも脅かす物として嫌われるようになった。

しかし、今迄国策として、原子力に依存してきただけに、100%急激に「脱原発」にする事は、余りにも人間の生活は無論、産業界への影響も打撃が大きいと言う事で、前政権(民主党;野田政権)時代に国民的議論を踏まえたなかで当面は、原発の再稼動を認め「2030年代にはゼロ」にすると言う目標を決めたのである。

国民の「脱原発」派も一応「2030年代ゼロ案」を仕方がない物と諦めたのか、毎週金曜日に首相官邸前で遣って来たデモ活動も一応は治まったのである。

しかし、今年になって、民主党から自民党に政権が変わり安倍政権は「2030年代原発ゼロ案は見直す」と言っている。そして、経済界は早期に原発稼働を望む声は前からあるから歓迎している。

安倍政権は使用済み核燃料の再処理継続を国策として継続すると言っているが「核燃料サイクル」は行き詰まっている。

日本原燃が青森県六ケ所村に建設中の再処理工場は、10月に完成予定だがトラブル続きで工期は19回も延期されてきた。再処理で取り出されたプルトニュームを使う予定の高速増殖炉「もんじゅ」もトラブルで止まったままだ。今迄掛けた費用と時間を考えれば、お先真っ暗と言わざるを得ないと言うところである。

震災から2年の現状を踏まえて、将来的に「脱原発」を決めたのであるから、その方向で政府自身が態度を明確にすることが必用であると思う。
(えびなたろう)