きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「違憲の選挙」で「違憲の議員」状態

2013-03-07 11:13:24 | Weblog
「違憲の選挙」で「違憲の議員」状態      (2013-03.07.)

昨年12月の衆議院選挙について、東京高裁は「憲法が求めている投票価値の平等に反する選挙だった」と判断を下した。
衆議院の解散直前に格差を縮める為の「0増5減」の法改正が行われた事情などを踏まえて、選挙を無効とすることまではしないと言う、「事情判決」と言う事になって居る。

所が、昨年の選挙は、「0増5減」も遣る事に時間が掛かる事を理由に何もせず、衆議院選挙を元の定数のままで行われた。

今回の東京高裁の判決は極めて当然の判決で、何も遣らずに見せかけだけで、「事情判決」に甘い期待をかけた行為に「立法の不作為」を厳しく咎めた警告である。

政治家が自分の所属する政党の利益を優先する事だけを考え、事態をわざわざ複雑にし、合意形成を遠のかせる行為は只の怠慢と保身だけである。

だから、現在の議員は“違憲状態”で選ばれた“違憲議員”ということになる。正当性を欠く国会と内閣、国民に対して真の指導力を示す事が出来るのか。出来ればもう一度正しい選挙をやり直して貰いたい気持ちだ。

此れから、月末までには各地方の高裁が夫々に判決を出してくるだろうが、最終的に最高裁の判断が、どの様に成るのか、重大な関心をもって見つめて行きたいと思う。
(えびなたろう)