きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

成人の日ようこそ。

2013-01-15 07:31:04 | Weblog
成人の日ようこそ。       (2013-01-15)

 昨日の「成人の日」、各地で成人式が行われた。折角のお祝いの日に全国的な大雪で、着飾った女性達の足元が、滑りやすく、大変だった様だ。
其れでも全国では122万の人が大人の仲間入りを果たした事を喜びたいと思います。
 
安倍総理も京都で行われた成人式に出席、「おめでとう」の第一声を掛けたが、皆さんの前には、明るい未来が開けている、とは言い難い時代である。一朝一夕には解決できそうにない課題が山積していると切り出した。

 だからこそ、幅広い知恵と力が必要とされている。手探りであっても責任を持って社会を前に進めていくのが大人の責任だ。若い皆さんがその一員となってくれることはとてもうれしい。
 日本、あるいは世界は今、大きな変革期にある。これまで大人たちが築き上げてきたさまざまなシステムがうまく機能しなくなっているからだ、と述べている。

 政治も迷走し、20年前、非自民・非共産の連立政権が発足して戦後政治の転換点となったが、その後、政権交代を繰り返す度に国民の不信を深めた。特にこの6年は毎年、総理大臣が交代するありさまだった。少子高齢社会が進む中、国と地方の借金は1千兆円にも膨らんだが、目指すべき社会のかたちは示せていない。

 そういう社会にした大人の責任は重大である。誠に申し訳ない。だが、新しい時代をつくるためのヒントも見えてきた。日本を襲った二つの大災害がそれを示している。
 18年前の阪神大震災、2年前の東日本大震災で、日本は物質的な豊かさに偏った社会のあり方を見直さざるをえなくなった。希薄になった人と人のつながりや共同体の大切さにも目が向けられた。

 日本の人口は数年前から減少に転じており、昨年は過去最大の自然減だった。これまでとは異なる社会が迫っていることは間違いない。新しい価値観に基づく社会像が求められている。その際、主役になるのは新成人をはじめとした若者たちだ。
 新成人を対象にした民間企業のアンケートによると、将来に不安を抱いている人が9割近くにのぼったという。昨年も一昨年も同じような数字を見た覚えがある。閉塞(へいそく)感を感じているのは、新成人だけではないだろう。

 その一方で、7割が夢を持っていると答えたことに期待したい。若者が希望を抱き、前を向く力は必ず社会の原動力となる。困難な時代を生き抜き、ともに前に進もう。
(えびなたろう)