きまぐれ発言

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石原氏の谷垣路線継承とは

2012-09-12 11:17:45 | Weblog
石原氏の谷垣路線継承とは       (2012.09.12.)

自民党の総裁選で谷垣総裁と幹事長である石原伸晃氏との一本化を図る為、話し合いが行われたが、決裂し、石原が強引に立候補を決意、谷垣総裁は立候補を断念した。

石原氏は、当初谷垣氏を支持する姿勢を示していたが、彼のシナリオでは、党内知名度では自分が上だと思って居て、いずれは、谷垣氏も自分に禅譲される物と思っていた様である。

所が、谷垣総裁の立候補決意は固く変わらないことから、石原氏も遂に9月2日の講演会で「私は谷垣さんを支える為に政治家を遣って来たわけでは無い」とまで言い切った。
これには、谷垣陣営の推薦人集めに火が付き、遂には谷垣総裁の方が辞退する局面に追い込まれた形に成ってしまった。

谷垣氏を支持してきた議員約20人が開いた「残念会」では「石原氏だけは支持しない」という声が続出したと言う事である。

石原氏は立候補の記者会見で、「冒頭まず、昨日、谷垣総裁が立候補をご辞退されたことからお話しさせて頂きます」と出馬の会見なら、先ず出馬の決意を述べるのが普通であるが、先ずは、自分の出馬に関する正当性を訴える記者会見であった。

15分の記者会見の3分の1は谷垣関連の発言で「谷垣総裁は大局的な見地に立って1人でご英断をくだされた」と言う文言を3回も繰り返し、谷垣総裁を追い落とす形で立候補した事から、「平成の明智光秀」の異名が付くと言う、ダーク・イメージの記者会見で、盛んに、谷垣路線の協調を殊更強く訴え、ダーク・イメージの回復に懸命の様である。

私は、むしろ「谷垣路線とは何ぞや!」と言いたい、彼に改革路線が有ったのか、と疑いを持っている所である。私は彼等には改革の路線はなく、只、昔の自民党に戻したいだけではないでしょうか、「2009年の政権交代劇」が民意によって、「何故変わったか」の反省が全くなされて居ない、だから、民主党も人気が無いが、それに代わる自民党にも支持率が全く上がって居ない。その反省がなくて、政権奪取だけを考えているのが、谷垣路線ではないでしょうか。

今回自民党の総裁選挙で、立候補の資格のあるのは、「安倍氏」と「石破氏」だけである。
「首相に成りたい」だけの候補者は立候補する資格はありません。
(えびなたろう)