きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

次期政権の長に相応しい人は

2012-09-11 11:40:00 | Weblog
次期政権の長に相応しい人は       (2012.09.11.)

民主と自民、この二つの政党が日本に於ける2大政党と言われて来た。そして自民党が戦後60年以上も政権を独占してきた状態が続き、政治のマンネリ化を生み出し「政・官・業」の癒着構造が、国民主導の政治構造から、歪められ、国民不在の政治が続き、2009年に至って、自民党は遂に国民から見放され、衆議院選挙で、かつてないほどの大敗を喫して、民主党に政権が移ったのである。

自民党内に於いても、小泉純一郎氏は、自民党のマンネリ化した、政治構造の改革が必要であることを提唱し、「自民党をぶっ潰す!」と言っていた、その言動に国民は大きな期待を寄せて、彼を支持する事で、国が大きく変わる事を信じて、支持したが、中々改革が進まず、官僚の抵抗の強さに、充分な改革が出来ないまま、安倍信三氏にバトンタッチをしてしまった。小泉改革を期待して、国民は続投を望んだが、自ら引退を宣言して、安倍氏に譲った。

安倍氏は年齢的にも若いし、また本人の意欲も強かったから、其れだけに国民の期待もあったのだが、農林省関係で不祥事が、また厚生省関係で国民年金の出鱈目な管理が発覚し、其の為に参議院選での大敗を喫し、其れに加えて健康上の問題と重なり辞任してしまったのである。

次に後を引き受けた、福田総理も多少無駄使いの排除等の改革意欲があったが、結局は官僚の力に負けて、退陣、其の後は麻生内閣に成ったが、麻生内閣では今まで歴代内閣が折角遣って来た、「天下り」や「渡り」の防止を逆に承認したり、地方への出先機関を廃止する問題も骨抜きにしたり、大量の赤字国債を発行する等々、元小泉総理にも呆れられ、「政権しがみ付き内閣」とも言われるありさまに成ってしまっていた。

改革を担当していた、みんなの党の代表:渡辺義美氏は、元自民党時代の行政改革担当大臣であったが、麻生内閣時代に麻生氏に反発して自民党を追い出され一人である。

2009年8月に任期一杯で、麻生内閣は退陣したが、即、行われた衆議選挙で、民主党が300議席以上の獲得議席で圧勝し、鳩山内閣が誕生したのである。

当時鳩山内閣には国民の期待は、其れまでの自民党内閣に国民はウンザリしていたから一層輝いて見え、スタート時点では77%の支持率を得ていた。

しかし、「政権交代」を担った民主党はこの3年間を振り返って、期待を裏切る出来映えでしかなかった。其の主たる原因は、今まで政権を経験した事が無かった事。党内に小沢派と言う、病原菌が潜んでいた事。其れに突然訪れた、政権与党に、浮かれて、行政改革を「急ぎ」「焦った」事、である。

今回、民主党も代表選挙を迎えて、「近いうちに」総選挙が取り沙汰されているが、次期の選挙では、単に民主が駄目だから、また、自民に帰ると言う選挙ではいけません。

此のままで、自民党に帰れば、再び元の自民党に「祖先返り」する様なもので、其れではこの4年間を無駄にしたことに成る。若し自民に帰ったとしても、自民党には大きな反省をして貰わねばなりません。それは官僚の力に負けない、実質的な力を持った、強力な内閣でなければ成りません。従って、ただ自民党に戻る内閣では無意味です。

その様な内閣が作れる党首は、谷垣氏は無論、石原氏や町村氏、では駄目で、行えると思われる候補は、「安倍」か「石破」以外にはありません。それでも自民だけでは無く考えを同じくする他党の協力も必要です。

いま、「日本維新の会」がモテモテですが、言って居る事が、日本の「統治システムを変える」と言っている。だから持てるのです。其のためには、「日本維新の会」も入れた実力のある政党でなければなりません、それは、改革を目標に置いた、複数政党の連合政権です。

其のためには、自党の「党利党略」ばかりを言って居る人は、先ず失格です。だから、「谷垣」「石原」「町村」は立候補する資格もありません。「安倍」「石破」で考えを共にする連合政権が作れる人材が、首相に成り周りがそれに協力する体制でなければいけません。

無論今の民主党では、「野田氏」以外には居ないでしょう。俺が!俺が!では無く、協力出来得る連合政権を引っ張って行けるリーダーが、政権の長に成って、初めて成功すると思います。
(えびなたろう)