きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

情報の信憑性を見抜く力が必要!

2011-07-31 11:42:34 | Weblog
情報の信憑性を見抜く力が必要!      (2011.07.31)

情報操作による世論の誘導は、大衆を動かす手段として、最も有効な手段で、また騙されやすい物である。それだけに、情報の信憑性を見抜く力が大切である。
今回電力会社が行った、「やらせメール」や「やらせ質問」問題も、原子力発電設備の稼働をさせたいとの思いから、メールや質問を多くの人に呼びかけ、あたかも大衆が稼働を望んで居る様に仕向けようとした行為であると見られたことで、民主的に公平な意見を聴取したいと言う主催者の意向とは異なる行為であるから問題視されたのである。

従って、情報とは人の意思、行動を左右する重要な要素である。今回の福島原子力事故に付いても政府・原子力保安院・東京電力等々発表する情報が異なり、「安全を強調する人」「危険を強調する人」等々色々あり国民はどの情報を信用して良いのか解らない、新聞でも各社の考え方次第で、報道の仕方が変わっている。

今回の原子炉事故に付いても「メルトダウン」と言う重大事故に対して、東電の発表は3か月後に初めて認めたが、実際は事故の翌日には、「メルトダウン」していたのである。この様にその立場によって、都合の悪いものは情報の隠ぺいを行うと言う事をする。政府も電力会社もどうもその体質が有る様なので、常に100%信用する事は避けた方が良いかもしれない。

今日の新聞で知ったが、中国の高速鉄道問題で、中央テレビ報道番組の担当プロデューサーの王青雷氏が停職処分を受けたと報じている。その理由は中国政府の鉄道事故対応で証拠隠滅のため車両を埋めた事を痛烈に批判した事に寄るものである。
王氏は処分前にミニブログで「強権を恐れない記者が一人でもいれば、その国にはまだ魂がある」と言う書き込みをしている。この書き込みには、ネット利用者の間で共感が広がっていると言う事です。

日本でも王氏の様な正義感の強い記者が居て勇気をもって真実の情報を流す人たちがおれば、日本の国も救われるが、お金や、利権で、真実が曲げられる様では救われません。日本の原子力行政には、膨大な資金が、「補助金」「慰謝料」「支援金」「口封じ金」「やらせ金」等々で原子力の安全神話が世論を作り上げていた事を、反省し、根本的な見直しが必要ではないでしょうか。
其のためには、正確な情報を得る努力と、知識が必要である。「紐付き情報には必ずそのうらに何かが隠されている事を疑って見る」と言う慎重さが必要だ。
(えびなたろう)