きまぐれ発言

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高速鉄道事故隠蔽で、車両を地中に埋める

2011-07-26 10:59:21 | Weblog
高速鉄道事故隠蔽で、車両を地中に埋める      (2011.07.26)

23日の夕刻中国の浙江省温州で落雷のため停車していた高速鉄道の車両に後から来た後続の列車が時速100キロ近い速度で衝突、後続車両の前3両が高架車線から次々に落下、4両目は逆さ吊りの状態で高架枠にもたれ掛った状態で停止し、200人以上の負傷者を出す大惨事になった。

中国政府は世界一の技術を誇る高速鉄道のうたい文句で、世界に宣伝していただけに、管轄する共産党中央宣伝部は、事故の内容について、各メディアを通じて事故に付いてのプラス面を強調するように通達を出し、不都合な報道はしない様働きかけている。

其の一方で、事故原因の調査に最も必要な先頭車両に付いては、直ちに現場に穴を掘って、細かく破壊した上で、埋めることを指示し、軍や消防隊によって24日夕までに処理された模様である。
24日深夜の記者会見で、中国鉄道省の王勇平報道官は運転席など先頭車両を地中に埋めた事を認めたが、その理由は、「危険回避の緊急処置だった」と述べているが、明らかな「事故原因の隠ぺい処置」ではないかと見られている。事故原因の究明には現場検証が大変重要で、事故の再発防止のためにも、最も必要な先頭車両を土中に埋めると言う処置は、普通では、考えられない処置では無いかと思われる。

記者会見のなかで、記者の一人は「現場の救出活動が終了した後で、生存者が見つかった事を取り上げ、どういう事か」と詰め寄る場面もあり、当局の杜撰な救出活動に対して厳しい質問が浴びせられていた。

今回の事故の模様は、インターネット上で、早くも流され、反発の渦は中国国内で、盛んに起こっている。
中国が世界一と誇っているが、実態は、止まっていた列車はカナダ製、衝突した列車は日本製、を基礎に、模倣制作されたもの様で、制御装置に付いては中国独自の技術であると言っているが、すべてが、寄せ集めた物で、「木に竹を接ぐ」やり方が、全てにマッチしたシステムになって居ない所が、事故に繋がったものである。 日本の新幹線では、前の列車が停止した場合は後続列車は必ず自動停止するようになって居る。「高速鉄道という物は速度だけではなく全ての事故に対応した安全システムが伴って居なくてはならない」と言う事で、むしろその「システムこそが重要な技術なのである、」と関係者は述べている。

日本の新幹線が一度も死亡事故を起こしていないのも、高速鉄道にマッチしたシステムが完成されているからである。

原子力事故の問題も、あらゆる事故に対応して、停止技術の対応が不十分であるからで、「脱原発」と言われるのも、「停止技術」と「核廃棄物処理技術」が出来ていないからで、この技術がなされていないままでの原発稼働は、中国の高速鉄道と同じ事である、と思います。
(えびなたろう)