“ストレステスト”が絶対ではない (2011.07.08.)
福島原発の事故が、原子力発電の安全性に決定的な不安要素を与えたことは全世界に「脱原発」の声が高まっている。国際的にもドイツ・イタリアは脱原発に舵を切ったが、フランスは原発推進を続ける事を宣言している。問題は、原子炉内部で、空焚きを起こした場合、「メルトダウン」と言う炉心が溶融しそれによる放射能被害が起こらなければ、何も問題ではないが、「メルトダウン」を起こすと、今の人間が持つ科学技術をもってしてもコントロールが出来ず封じ込めが効かない危険性をはらんでいる。
福島原発はその危険状態にあり、現状では水冷に頼る作業が続いているだけである。従って事故が起こらなければ、正常に炉心温度が、冷却され常温停止が出来るのである。
日本は、今まで、世界的技術を持つ国であり、原子炉に対しても安全であると言う「神話が」国民の中に浸透しており、今日まで原発を進めて来たがここへきて定期検査が終わった原発の再稼働に関連して、安全性の面から、待ったがかかり、電力会社は、電力需要にが賄いきれないと稼働に踏み切りたいとしている。
国政を預かる政府としては、電力不足を来すことは、国民生活にも、国の経済にも、多きな影響を与える事になるので、原子力に変わる代替エネルギー対策が出来るまでは、節電をするにしても、不足の分は稼働せねばならないと言う事になる。その場合に、稼働させる設備は、出来るだけ安全性の高い物から動かすべき事は、当然であり、海江田万里経産相は、定期検査の終わった、玄海原発の稼働を佐賀県に要請したのである。そしてその「責任は政府が持つ」とまで言っている。
原発は100%安全ではありません安全で無い事を百も承知で、事故が起こらないと言う確率を信じて、稼働を要請しているのである。これは国を預かる政府として、電力不足を来す、国民生活の混乱や、国の経済悪化を考えて、決断したことであると思う。
しかるに、此の場に及んで、「ストレステスト」遣るべきだと菅総理が言った事から、海江田大臣が「安全だ!」と言ったことは何だったんだと言う事になり、稼働を一時は容認した地域の首長も「撤回だ!」と言い出し混乱している。
「ストレステスト」とは、ある程度の負荷を掛けてのテストの事で安全率を高く置いてのテストのことをいうのであるが100%の安全が保障されるものではない、動かすか、動かさないかは、国を預かる政府が、責任を持って決断するべきもので、確りした判断を下せば良い事である。
安全をトコトン追及すれば、「責任問題の追及」を伴うから、誰もOKとは言わないでしょう。
海江田大臣の「責任を持つ!」と言い切ったことは、彼の政治生命が掛かっている事を示している。あとは、海江田氏を地域首長が信頼するかしないかだけである。
(えびなたろう)
福島原発の事故が、原子力発電の安全性に決定的な不安要素を与えたことは全世界に「脱原発」の声が高まっている。国際的にもドイツ・イタリアは脱原発に舵を切ったが、フランスは原発推進を続ける事を宣言している。問題は、原子炉内部で、空焚きを起こした場合、「メルトダウン」と言う炉心が溶融しそれによる放射能被害が起こらなければ、何も問題ではないが、「メルトダウン」を起こすと、今の人間が持つ科学技術をもってしてもコントロールが出来ず封じ込めが効かない危険性をはらんでいる。
福島原発はその危険状態にあり、現状では水冷に頼る作業が続いているだけである。従って事故が起こらなければ、正常に炉心温度が、冷却され常温停止が出来るのである。
日本は、今まで、世界的技術を持つ国であり、原子炉に対しても安全であると言う「神話が」国民の中に浸透しており、今日まで原発を進めて来たがここへきて定期検査が終わった原発の再稼働に関連して、安全性の面から、待ったがかかり、電力会社は、電力需要にが賄いきれないと稼働に踏み切りたいとしている。
国政を預かる政府としては、電力不足を来すことは、国民生活にも、国の経済にも、多きな影響を与える事になるので、原子力に変わる代替エネルギー対策が出来るまでは、節電をするにしても、不足の分は稼働せねばならないと言う事になる。その場合に、稼働させる設備は、出来るだけ安全性の高い物から動かすべき事は、当然であり、海江田万里経産相は、定期検査の終わった、玄海原発の稼働を佐賀県に要請したのである。そしてその「責任は政府が持つ」とまで言っている。
原発は100%安全ではありません安全で無い事を百も承知で、事故が起こらないと言う確率を信じて、稼働を要請しているのである。これは国を預かる政府として、電力不足を来す、国民生活の混乱や、国の経済悪化を考えて、決断したことであると思う。
しかるに、此の場に及んで、「ストレステスト」遣るべきだと菅総理が言った事から、海江田大臣が「安全だ!」と言ったことは何だったんだと言う事になり、稼働を一時は容認した地域の首長も「撤回だ!」と言い出し混乱している。
「ストレステスト」とは、ある程度の負荷を掛けてのテストの事で安全率を高く置いてのテストのことをいうのであるが100%の安全が保障されるものではない、動かすか、動かさないかは、国を預かる政府が、責任を持って決断するべきもので、確りした判断を下せば良い事である。
安全をトコトン追及すれば、「責任問題の追及」を伴うから、誰もOKとは言わないでしょう。
海江田大臣の「責任を持つ!」と言い切ったことは、彼の政治生命が掛かっている事を示している。あとは、海江田氏を地域首長が信頼するかしないかだけである。
(えびなたろう)