きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

リチウムイオン電池搭載の蓄電池が

2011-07-20 12:24:45 | Weblog
リチウムイオン電池搭載の蓄電池が        (2011.07.20)

電力は貯めておく事が出来ないと言う大きな欠点がある。其のために電力会社は、夜は電力の供給量は余り、昼間は不足すると言う事で、夜の余った電力で水を高所に揚水し昼間にその水を使って水力発電させると言う揚水発電を行っている所もあるぐらいだ。従って節電運動も夜やっても余り意味がなく、昼間こそ節電運動の効果は発揮される。 夜はむしろ電力を消費してくれることの方が電力会社は望んでいるぐらいである。即ち、昼と夜との電力使用量が同じであれば、一番効率よく供給できると言う事であるからだ。

其のために、電力の「蓄電」と言う事が以前から言われていたが、効率が悪く、小容量では行えても大容量ではとても経済的にも技術的にも不可能とされて来たのである。

所が、最近レアーメタルを使った蓄電技術が発達し、モーターも自動車のエンジンに使われると言う時代になり、NECが日産自動車との合併会社を創り、電気自動車「リーフ」のリチウムイオン電池(EV)を、家庭用蓄電システムに転用した商品にして、7月18日から販売を行う事にしたと言う事である。
容量は、6kWh で、4人家族が昼間使う電力の約半分が賄えるという物で、この問い合わせが全国から殺到しているとの事です。

NECではEV用電池と部材を共通化し、量産の効果を引き出してコスト削減に力をいれ、家庭用蓄電池としてヤマダ電機やコジマ電気等、大手家電量販店から売り出す計画である。
いまは、EVモーターの転用価格270万円と高額であるが、来年には大幅な価格の引き下げが期待できる様である。

家庭用の蓄電池が一般化すれば、停電時は無論、防災用としての付加価値が高まり住宅メーカーも太陽光発電と共にエコ住宅として標準搭載で普及するのではないでしょうか。
菅総理の太陽光発電住宅1000万戸と言う事も実現性のある、目標として身近に感じられる様になって来ている。

再生可能エネルギーの活用も蓄電池と共用する事で、幅の広い利用エリアが広がる事は、「脱原発」の第一歩とであり、大いに盛り上げて行くべきである。この力を行政が引き出すことに力を入れれば、我が国の復旧・復興は前途に明るい未来が期待されるのでは無いでしょうか。
(えびなたろう)