きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「金を出せば如何にでもなる」

2008-05-23 13:07:44 | Weblog
「金を出せば如何にでもなる」     (008.05.23.)

昨日、守屋武昌前防衛次官の贈収賄罪等の汚職事件に関する問題で、「山田洋行」元専務宮崎元伸被告を参議院で証人喚問が行なわれた。

今回の証人喚問では、野党は撮影と録音を求めたが与党は、被告本人が難色をしめしたからと言って、「人権を尊重すべきだ」と言う理由で反対し委員会にも欠席をした。

委員によっては、個人的に反対し、欠席する場合は今までにもあったが、与党が全員欠席すると言う事は今までにない事で、異例な事である。

喚問の中で、判明したことは「日米平和・文化交流会」の専務理事秋山直紀氏に03年以降年間10万ドル(約1000万円)をコンサルタント料として支払っていた事で、その契機になったのは、福岡県の苅田港で発見された旧日本軍の毒ガス弾処理に係る事業で秋山氏から「暴力団対策など現地対策費」として資金を要求され1億円を提供した事からはじまる、06年まで、合計1億4000万円が支払われている。
この点に付いて秋山氏は金の授受を否定しているが、大いに疑惑の残るところである。

その他、宮崎氏の証言では、「山田洋行」から分離独立して防衛商社を設立した後も有利に働いてもらうよう久間章生元防衛相・秋山専務理事と同席で会食をした事、また防衛省次期輸送機のエンジン納入問題等では額賀福志郎財務大臣とも2回会食を共にし内1回はカラオケバーで守屋次官も一緒だったと証言している。

この様な現職の大臣が関与している事が、与党の防衛委員の中で、感知され、証人喚問にも最初から、消極的であり欠席した事も党内指示によるものと思われる。

昨年来、次々と出て来る各省庁の不祥事問題に対して、政府は何一つ解決出来ず、何一つ解決しようともせず出来れば隠蔽し、先送りしか考えない与党の動きは、国民はもはや呆れ果てて極限に達しているのではないでしょうか。

特に、今回の証人喚問のなかで、宮崎氏から「先生方に金を出せば如何にでもなる」との発言があったと報じられている。完全に金で与党の政治家は動かされている。
国民はこの様な事を断じて許してはいけないと思います。

何処の省庁にも特別会計と言う、勝手に使える金蔵があり、更に裏金と言う隠し金を持っている、それに群がる、与党の族議員が官僚と癒着して政治を動かしている、このネットワークは、永年政権を欲しいままにして来た与党自民党と、その尻馬に乗っている公明党の体質を表している本当の姿であります。

この姿を、今回の証人喚問はハッキリと証言されている。これでは、与党も恥ずかしくて出席できなかったのも当然でしょう。
(えびなたろう)