NAO日和

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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

2017年07月11日 | 洋画

~癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく~

2016年  アメリカ映画  (2017.05.13公開)
配給:ビターズ・エンド / パルコ    上映時間:2時間17分
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
音楽:レスリー・バーバー
美術:フローレンシア・マーティン
衣装:メリッサ・トス
アソシエイトプロデューサー:ケイティ・パストーレ
出演:ケイシー・アフレック/ミシェル・ウィリアムズ/カイル・チャンドラー/ルーカス・ヘッジズ
    グレッチェン・モルカーラ・ヘイワードC・J・ウィルソン

<見どころ>
マット・デイモンがプロデューサー、ケイシー・アフレックが主演を務め、数々の映画賞を席巻した
人間ドラマ。ボストン郊外で暮らす便利屋が兄が亡くなったのを機に帰郷し、16歳のおいの
世話をしつつ自身が抱える過去のトラウマと向き合う姿が描かれる。メガホンを取るのは、
『ギャング・オブ・ニューヨーク』などの脚本を担当してきたケネス・ロナーガン。共演には
『ブルーバレンタイン』などのミシェル・ウィリアムズ
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのカイル・チャンドラーらが名を連ねる。

<ストーリー>
ボストン郊外で便利屋をしている孤独な男リー(ケイシー・アフレック)は、兄ジョー
(カイル・チャンドラー)の急死をきっかけに故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってくる。
兄の死を悲しむ暇もなく、遺言で16歳になるおいのパトリック(ルーカス・ヘッジズ)の
後見人を引き受けた彼は、おいの面倒を見るため故郷の町に留まるうちに、自身が
心を閉ざすことになった過去の悲劇と向き合うことになり……。

<感想>
5月に公開でしたが、やっとこさ近くに来たので、今更ながら鑑賞。

 
モモを失くした私にとっては、とってもやるせない映画でしたが、逆に見て良かったかも。
↑のキャッチコピー「癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく」
これが、この映画の全てを語っているような感じがしました。

 
出演者はみな素晴らしく、ケイシー・アフレックが、主演男優賞獲ったのもうなずけます。
主人公・リーが、なぜ故郷を離れなくてはいけなかったのかが、過去と現在を交差して
その核心が中盤で出てきます。ここで流れる音楽が「アルビノーニのアダージョ」。
この選曲がナイスだし、メロディが徐々にf(フォルテ)になっていくあたりが、非常に
悲劇的かつ印象的。終わり方も、ほろ苦かったけれど、どこか希望を残した終わり方でも
あり、余韻が残りました。

乗り越えられる人ばかりじゃない。
リーのように、そこを避けていかないと生きられない人もいます。
どちらも正しい、私はそう思います。

向き合うことの苦しさと、その必要さを丁寧に描いた作品でした。
・・・・・ふと、これを観ながら海老蔵さんご夫妻のことを思い出しました。

点数:8点 (10点中)


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2 コメント

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せつなさに泣けました。 (小米花)
2017-07-12 21:43:19
ホント、乗り越えられる人ばかりじゃあないんですよね・・・。
若い頃は乗り越えられる人しか評価出来なかった私ですが、年とともに受け入れ方が変わりました。

どちらも正しい、、その通りですね。
返信する
小米花さんへ (NAO)
2017-07-13 00:09:23
人によって悲しみの受け方って違いますよね。
飄々としている人が実は一番酷く傷ついていたりとか。

その心のまま生きていく、、、
映画のキャッチコピーはこの映画の本質をついていて
いいコピーだな、としみじみ思いました。
返信する

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