読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。
【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?
【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。
*毎回のブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けることにします。
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次は、『アパートの裏山-Nature of Misty Hill 青梅市霞丘陵の自然 2021.4.8』
「Ⅲ マルバアオダモとモクセイ科の話-雑木林(里山)は、本当に人間によって成された“持続可能な半人為環境”なのか?[常識への疑問]」
の予定だったのですが、最終回目前で滞っている「リンドウ」のほうを先に進めます。
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僕の欠点の一つは、「ほぼ完成」の時点で、「ほぼ」の残りの詰めを怠ることですね。何に限らず、全てにおいて。それで人生随分失敗しています。
「リンドウ」は全70回中68回まで終えました。まあ、「ほぼ」と言って間違いない。実際、69と70には「自分で撮影した中国産個体の写真」は紹介出来ないのです。それに、この対象(センブリ属ヘツカリンドウ種群)については、もう13年も前から、何度も繰り返しブログで特集を組んでる。直近でも、この「中国のリンドウ」シリーズを始める直前に、ヘツカリンドウSwertia tashiroiシリーズを(かなりしつこく)再掲していたわけです。従って、今更、再々々々々掲載する必要はないのですが、、、。
屋久島の地域集団「(仮称)アズキヒメリンドウ」からスタートし、奄美大島・沖縄本島産の「(いわゆる)オキナワセンブリ(リュウキュウアケボノソウ)」、伊平屋島の「(仮称)イヘイヤアズキヒメリンドウ」、台湾(北部)産の「シンテンアケボノソウ新店獐牙菜Swertia shintenensis」、台湾南部で比較的最近になって発見された「ダイカンサンセンブリ大漢山獐牙菜Swertia changii」、九州大隅半島や沖縄本島の一部や久米島の「(典型)ヘツカリンドウ」、八重山諸島の「(花冠プロポーションが他とは全く異なる)シマアケボノソウSwertia makinoana」、等々の相互関連を考察しつつ、“中国大陸沿海部にも必ずや分布するはず、その発見が待たれる”ということを繰り返し述べてきました。
今年の1月、改めてヘツカリンドウの記事を書くために、「中国植物志」に記されている、台湾産の「シンテンアケボノソウ」について調べてみました。
幾つかの腑に落ちないことがあります。
中国語版にも英語版にも、「シンテンアケボノソウ」の(“中国”における)分布は、「台湾北部」とだけなっています。台湾南部産の「ダイカンサンセンブリ」は、(意図的なのか単に間抜けなだけなのかはともかく)完全無視されている。「中国植物志」にも「中国植物図像庫」にも、「ダイカンザンセンブリ」についての記述や画像は全くありません。「シンテンアケボノソウ」の(あるいはそれ以外の種の)シノニムとされているわけでもなく、一切の表記・記述が成されていないのです。深謀遠慮な意味合いを持つというよりも、単にうっかり忘れている(あるいは報文の存在自体に気が付いていない)のに過ぎないのかも知れませんが。
ただし、「シンテンアケボノソウ」は、日本にも分布すると付記されています。この「日本」は“どこ”を指すのでしょうか?
*注記①:和名は適当にチョイスしました。もちろん全部合わせて「ヘツカリンドウ」でもいいのですが、ある特定の地域集団には独自の名(学名・和名とも)がつけられていたり、ある集団は他との関連性が全く無視されていたり、複数の学名や和名がそれぞれ異なる特徴を持つ地域集団にオーバーラップしていたり、「種」の認定基準がバラバラだったり、、、、ということで、便宜上、これまで文献などに現れた名をピックアップして(屋久島・伊平屋島産は新規命名)、それぞれの地域集団ごとに暫定的な名前(あるものは「種」と認定され、あるものは全く区分が成されていない)を付しておきました。その結果、たまたま後ろに「リンドウ」「センブリ」「アケボノソウ」と異なる名前がつくことになったのですが、それと分類上の位置づけとは全く関係がありません。
注記②:「中国植物志」センブリ属の中国文・英文の全てをチェックしたのだけれど、「ヘツカリンドウ」に関連する分類群の記述は、台湾北部産の「シンテンアケボノソウ」だけで、台湾南部産の「ダイカンサンセンブリ」を含め、他には一切ありませんでした。そのうえで、「シンテンアケボノソウ」は、他のアケボノソウ類と同じ一群(多枝组Sect. Ophelia腺斑系Ser.Maculatae)に含められています。しかし、日本の西南諸島を中心に分布する「ヘツカリンドウ」に台湾の南北産2種(「シンテンアケボノソウ」「ダイカンサンセンブリ」)を加えた一群は、他のアケボノソウ類(「アケボノソウ獐牙菜Swertia bimaculata」「タイワンアケボノソウ搭山獐牙菜 Swertia tozanensis」「シノノメソウSwertia swertopsis」など)とは、明らかに異質で安定的な特徴形質を有しています(根生葉の肉質巨大化、蜜腺溝が原則一個であることなど)。「中国植物志」(英語版「Flora of China」のほう)の検索表でチェックしたところ、ヒマラヤ地域を中心に分布する心叶獐牙菜 Swertia cordataが、唯一シンテンアケボノソウの対応種に位置づけられていて、僕の見解(第68回で述べた、この種が“アケボノソウ類”と“ヘツカリンドウ類”を橋渡しする位置づけにあるという可能性の指摘)と一致します。そのことを除いては、ヘツカリンドウ(シンテンアケボノソウ)は、(Swertia cordataともども)他のアケボノソウ類から分けられることなく、共通の(最小単位の種より上位の分類群)seriesに含められているのです。
話を戻します。
シンテンアケボノソウが「日本にも分布する」ということは、その日本産はヘツカリンドウ全体を指すのでしょうか?
ヘツカリンドウの一群を一つの種に統合して捉える場合は、そう考えるのが最も妥当なように思います。その是非については一先ず置きますが、しかし、ここで示されているのは、そういうことではないようです。
なぜなら(ここで言う“日本産”を含む)学名がSwertia shintenensisであり、 Swertia tashiroiではないから。前者の記載は1916年、後者の記載が1896年、ということは、両者を同一種と見做すなら、(日本のヘツカリンドウを含む)シンテンアケボノソウの種としての学名は、Swertia tashiroiが使われなくてはならない。
おそらく、「中国植物志」の研究者(もしかするとシンテンリンドウの記載者たちも?)が同一種と見做したのは、(オキナワセンブリやアズキヒメリンドウを含む)ヘツカリンドウではなく、八重山諸島産のシマアケボノソウなのではないでしょうか?
それには一理あります。まず距離的に近いこと。形態面から言えば、シマアケボノソウは(僕の知る限り)他の全ての地域のヘツカリンドウとは、花冠の開き方や、蜜腺溝の位置を始め、幾つかの形質が明らかに異なっています。そのシマアケボノソウの特徴形質に多少とも関連性を示すのが、台湾北部産のシンテンアケボノソウなのです(もっとも、 シンテンアケボノソウの特徴形質の大部分は、シマアケボノソウ以外のヘツカリンドウに準じますが)。両者を同一種と見做すならば、シマアケボノソウの記載が1936年で、シンテンアケボノソウのそれより遅いため、Swertia shintenensisの名の許に、「日本にも分布する」が成り立つわけです。
以上は、それほど重要な問題ではありません。より興味深いのは以下に示す諸事例です。
「中国植物志」のヘツカリンドウのグループ(本来なら独立のseriesもしくはsectionを設置されてもおかしくはない安定的固有特徴を持つ)についての記述は、中国語版・英語版とも(台湾南部産ダイカンサンセンブリの無視または見落としを含め)、一貫して「台湾北部産シンテンアケボノソウ」についてだけです。
にもかかわらず、「中国植物志」にリンクされている「中国植物図像庫」には、台湾産(南部のダイカンサンリンドウは何処にも見当たらない)の他に、なんと、未記録のはずの、福建省と広東省の野生個体の写真が示されています。両地域とも自生地の環境写真もあり、間違いなく在来分布個体です。
そして、写真を見る限り、間違いなくヘツカリンドウです。であると同時に、(台湾産のシンテンアケボノソウやダイカンサンセンブリを含む)ほかの全ての地域集団とは異なる固有の特徴も有しています(具体的には第40回のヘツカリンドウの総括で述べます)。
「中国植物図像庫」には、しれッと、シンテンアケボノソウとして、収められています。まあ、独立種を記載するのでなければ、距離的にも近いシンテンアケボノソウに含めておく処置が(少なくとも暫定的には)無難でしょう。
ということは、(僕が示唆し続けていたとおり)大陸にもシンテンアケボノソウ(すなわち「ヘツカリンドウ」でもあります)が分布していることになるのですが、上記したように本文には(台湾南部のダイカンサンセンブリ共々)一切記述がない。
実は、僕がこの「中国植物図像庫」のシンテンアケボノソウの存在をチェックしたのが正月明け。ヘツカリンドウのブログへの再記述のために文献を調べ直していた時です。
広東省の撮影地は、どうやら僕の住んでいたアパートから、すぐ近くの山のようです。一月いっぱいは、まだ開花期のはず。モニカに連絡して実態確認に向かって貰おうと思ったのですが、でも、たぶんすぐに行動を促すことは難しいと思うし、なんだかんだで開花期も過ぎちゃうでしょうから、じっくりと計画を練って来年を目指すことにしました。
それよりも、これだけ明らかな写真が「中国植物図像庫」に掲載されているのです。どこかの論文や報文や図鑑や雑記などに、引用が成されているはずです。
でも、それが全く見つからない。
ネットで調べていったら、「中国南部におけるSwertia属の新種記載」というのに出会いました。これだ、と確信して、記事を読もうとしたのだけれど、パソコンの調子が悪くて上手く開けない。一覧で示された見出しの所に、2021年1
月14日、という日付があるのを見た記憶があります。僕が、改めて今回のブログに「中国南部にヘツカリンドウが分布している可能性」を記した(指摘自体は10年以上前から続けている)のが確か1月19日付けの記事、それ以前に、中国の研究者が気付いていたとしても何ら不思議はありません(というより気付かないわけがない)。
パソコンが順調に動くようになるのを待って、改めてチェックしてみることにしました。ところが、2021年1月14日付けの新種発表記事は、いくら探しても出てこない。同じ表題「中国南部産Swertia属の新種記載」の2019年に発表された(同じ内容のものが)幾つも出てくる。これは、ヘツカリンドウ(シンテンアケボノソウ)とは全く別の(アケボノソウのグループに属する)集団で、「中国植物図像庫」に示されている広東省や福建省のシンテンアケボノソウとは全く無関係です。
客観的な結論を言えば、僕が2021年の記事と思い込んでいた(中身は「中国南部のセンブリ属新種」ということだから、間違いなく「中国植物図像庫」に収められている福建省と広東省の「シンテンアケボノソウ」とされる集団への新規命名、と決め込んでいた)報文は、単に2019年との記憶違いで、福建や広東のシンテンアケボノソウとは別の集団に対しての新種記載、と言う事なんだと思います。
でも、普通に考えれば、これだけ何枚も(といっても2地域併せて10カット未満ですが)の写真が「中国植物図像庫」に、堂々と示されているのです。中国の研究者によって「改めて正式に発表することがない」などということは有り得ない、と思います。どこかにあるはずですから、それを見つけねばなりません。その記載結果を加えるかどうかで、「総括」の仕方が大きく変わってきます(新種記載が成されていれば、それに対する反論=日本産も含めて俯瞰的に捉える必要性を唱えようと思っていた)。
第38回を終えてから、第39回のアップまでに時間が空いた大きな原因の一つは、その「2021年」の“幻の報文?”を探していたからなのです。
現時点では見つかっていません(もともと存在しない可能性が高い)。結局、他力本願ではなく、自分で実物に当たるしかない。
ということで、先に書いたように、今のうちに準備をしておこうと。今年の暮れにはモニカを派遣して(交通費は数100円単位で済みそうだし日帰り調査も可能かも)実物をチェックします。そのうちに中国なり日本なりの研究者も気が付いて、適切な形での、手続き上の位置づけが決まることでしょう。
まあ、ヘツカリンドウの「総括」をやりかけたままストップしているのは、そんな事情によるのですが、いずれにしろ、改めて真面目に取り組みたいと思っています。
そのための必須事項は、一つは大陸産のヘツカリンドウ(シンテンアケボノソウ)をきちんとチェックしておくことも有るのですが、日本産のヘツカリンドウに関しても、チェックしておかねばならないことが山ほど残っているのですね。
自分で撮影した地域(●)を含め、文献やインターネットのブログなどに写真が示されて、ある程度の実態が分かっているのが次の地域の集団です。
大隅半島、屋久島●、奄美大島●、伊平屋島●、沖縄本島北部●、同中部●、渡名喜島、久米島、石垣島、西表島▲、台湾北部、台湾南部。*▲の花は未撮影。
それ以外の地域で、分布していることが分かっていて、しかし姿を確認出来ないでいる主な集団は以下の地域。
甑島、種子島、黒島、口永良部島、口之島、中之島、諏訪瀬島、宝島、徳の島、沖永良部島。
屋久島の周辺の、種子島、黒島、口永良部島、口之島のヘツカリンドウが、どんな姿(色)をしているのか、メチャ興味ありますね。毎年今冬こそ、と思いながら、10数年過ぎてしまいました。
取材費と体力の2大問題をクリアできれば、今冬こそチャレンジしてみたいです。
中国大陸産は、文字通り僕のお膝元の広東省東南部、モニカには何としても頑張って観察に行ってもらう。
屋久島周辺諸島も、以前の僕のお膝元です。黒島、口永良部島、口之島、および種子島は(出来れば沖永良部島も)、なんとかチェックしておきたい(前3つの島はポイントを絞れそうだけれど、だだっ広い種子島は難敵)。
それらの島々に、ヘツカリンドウの典型タイプが生えているのか、アズキヒメリンドウタイプなのか、オキナワセンブリ(リュウキュウアケボノソウ)タイプなのか、それらの橋渡しをするような移行的な表現を示しているのか、或いは全く別のタイプなのか、、、、予測がつきません。
なにしろ、(ほかの地域では現れることのない)赤~褐色系のみの花の“アズキヒメリンドウ”が屋久島と伊平屋島、白地に緑丸の花のヘツカリンドウ典型タイプは九州大隅半島と沖縄本島中部と久米島、赤~褐色以外の雑多な表現を成す“オキナワセンブリ”が奄美大島と沖縄本島北部、そして八重山の“シマアケボノソウ”はそれらとはたぶん別の系統、、、、。
このパズルのような組み合わせを解き明かす(解き明かすのは無理、せめて実態に肉薄する手がかりを掴む)には、
台湾の南北2か所産と、大陸産、および実態が全く知られていない種子島産やトカラ火山列島産が、キーを握っていることになります。
ところで、上記のうち、典型的ヘツカリンドウ(花被裂片が純白で中央に丸い緑色の蜜腺溝がある)タイプは、大隅半島、沖縄本島中部の石川岳、久米島(およびその隣の渡名喜島)に出現することが分かってはいますが、実は、石川岳産以外は、自分では確かめていません。大隅半島の生育地(稲尾岳周辺)には昔何度も訪れているのですけれど、その頃はヘツカリンドウの存在を知らなくて、チェックをしていなかった。
久米島のほうは、南西諸島の大半の島々に渡航歴がある中にあって、この島には未だ訪れたことがないのです。でも大隅半島産共々、インターネット上のブログなどで、多数の写真を確認できます。どれも、「緑日の丸タイプ」です。
僕は久米島には行ったことが無くても、ちょっとした“縁”は或るのですね。17年前、僕がインターネットで初めて対外的な遣り取りを始めた時、最初に戴いたのが久米島の方からのメールでした。その方とは、更にその27年前(すなわち今から44年前)にお会いしたことがあるのです。
小笠原に向かう船の上で、たぶんまだ学生だった男性と談笑したことがあり、その方が久米島の博物館職員の職員となって、僕の事を覚えていてくださっていて、メールをくださった、と言うわけです。
是非訪ねて行きたいと思いながら、更に20年近くが経ってしまいました。
更にもう一つ、小さいけれども、これも“縁”の一つと思うことが最近ありました。計70回の「リンドウシリーズ」を始める前に、ヘツカリンドウの記事を再(々々?)掲載したのですが、その総括として、僕自身が撮影出来なかった地域の個体の写真(「中国植物図像庫」で見つけた中国大陸産を含め)を纏めて紹介するつもりでいたのです。自分の撮影ではない写真を使うには(最低限のルールとして)出典を示さねばならないでしょう。でも、これがなかなか手間がかかります。
その一環で、久米島産のヘツカリンドウの写真を、satou-n氏のブログ「ホタルの国から~久米島・南西諸島」から引用しようと、転用許可願いをコメント欄に入れてみました。すると(「紹介して頂けるのは有難いです」という)丁寧な返信コメントが成されていました。
ということで、許可を頂いたsatou-nさんに感謝して、(第70回に予定している「ヘツカリンドウ」一覧リストの使用写真共々)紹介させていただきます。
出典ブログ
「ホタルの国から~久米島・南西諸島 沖縄の小さな島~ (ti-da.net)」
↑素敵な自然観察ブログです。是非ご覧ください。
久米島産ヘツカリンドウ
【上記ブログからの引用】
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*ヘツカリンドウのうち、分布圏の北端の大隅半島産と、南端に位置する沖縄本島中部+渡名喜島+久米島産が、同じ外観を持っているというのは、非常に興味深いと思います。
*客観的に「地史」「生物地理」という立脚点に立てば、久米島は「日本列島の最南西端」ということが出来ます。「先島諸島」や「(規模は全然小さいですが)尖閣諸島」は、それぞれ「日本列島」とは異なるカテゴリーの地域に入る、という見方も出来ます。そのことについてはまた改めて書きます。
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久米島に関しては、もう一つ未解決のテーマが残されています。そのことは、2年半前に「現代ビジネス」で連載を予定していた「琉球とは何か?(南西諸島の自然の本質について)」の中で紹介する予定だったのだけれど、途中で連載を突然打ち切られてしまったために書くことが出来なかった、久米島産の「新種の蝶」についてです。
唯の(ありきたりの)「新種」ではありません。例えば、奄美大島のアマミノクロウサギとか、沖縄本島のヤンバルテナガコガネとかに匹敵するほどの、非常に興味深い(ただし、マニアとかコレクターとかは興味を示さないだろうごく地味な)、古い時代からの遺存種である可能性が大きい、或る意味、「日本」の生物地理の(大陸との関りに於ける)位置づけを根底から見直すきっかけになるような存在でもあります。
そのことも「久米島」の宿題として残っているのです。
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あや子さんのパソコンの調子が悪かったらしく、日にち遅れの話題になりましたが、一応追加しておきます(笑)。
マスターズ制覇、松山選手、おめでとう。
(僕はゴルフという遊びは嫌いなのだけれど、プロ・スポーツとしてのゴルフは好きです)
大谷早くも4号、そして昨日につづき猛打賞です。
アメリカでは「一試合2安打」で“マルチヒット”として、日本では「一試合3安打」で“猛打賞”として、それぞれ称えられます。
昨日のコラムに「大谷猛打賞」というのがあって、そこのコメントに「アメリカは2安打でマルチヒット、猛打賞はないよ、そんなことも知らないの?(笑)」というのがあった。そのコメント(さすがに青ポッチ沢山)に、「記者はそんなこと知ってる上で、みんなに分かり易いように書いてんだよ、(笑)は余計」と諭すリコメントがありました。
どうも大衆の中には「そんなことも知らないの(笑)」と恥ずかしげもなく発言するレベルの人(たぶん学校で一生懸命お勉強してきた優等生)たちが、少なからずいるようです。