へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

被爆地訪問

2015年06月01日 03時23分10秒 | Weblog
「核拡散防止条約(NPT)」の本文に日本が加えようともくろんだ、各国指導者らに対する「被爆地訪問要請」の文字が、中国の横槍と韓国の消極的な姿勢によって削除された。

このことに関しては日本政府も不満の意を表しているが、これは有る程度仕方のないことだと思う。

中国が言うところの「日本は被害者?」と言う部分は、正にそのとおりであろう。

世界で唯一の被爆国と言う見地で見れば、確かに被害者ではあるが・・・・。

そもそも、何故広島、長崎に原爆が投下されることになったのかを考えてみたい。

一番の大本は「日本が無謀な戦争を始めた」と言うことにある。

そう、日本が無謀な戦争を始めなければ、原爆の投下もなかったのである。

次に、仮の話、原爆の投下がなかったとしたら、その後はどうなっていたであろうか。

おそらく、戦争はもっと長期化していたはずである。

戦争の長期化。

これは、日本にとってもアメリカにとっても都合が悪いことである。




????と思う人がほとんどだろうが、原爆が投下されなければ、戦争の長期化によって、被爆とは別次元の悲惨な状況に追い込まれていたはずである。

その一つの問題は、「ソ連軍の参戦」である。

本来は、「日ソ不可侵条約」によってソ連との戦は起きないはずが、一方的に破棄されてしまい、日本は窮地に追い込まれていたのだ。

そう、日本固有の領土であるはずの「北方四島」がソ連(現ロシア)領とされて未だに返還されていないが、戦争が長期化すれば、北海道や東北地方だってソ連領になっていたかもしれないのだ。

それだけではない。

アメリカが単独で日本を占領して統治したから良いものの、徒に戦争を長引かせれば、日本の国土は「米・ソ・中・英」四ヶ国による「分割統治」と言う事だって起きていたかもしれないのだ。

余り細かいことまでは書かないが、一つの例として、北海道と東北は「ソ連が統治」と言う案も会った。

そう、日本は単一国家ではなくなり、4カ国によって分割統治されるのだから、日本国土の中に「国境」と言うものが出来てしまう。

こうなったらどうなるのであろうか。

アメリカの場合は、軍事基地は残したものの、順次日本に返還をしたが、ソ連は未だに北方四島の返還をしないどころか、自国の領地にしようとしている。

このことを考えて、米・ソ・中・英四ヶ国による分割統治と言うことになったとすると・・・・。

原爆による被爆とは別次元の、もっと悲惨な結果になっていたのではないだろうか。


だからと言って、原爆の投下が許されるものではないが・・・・。

「止むを得ない選択」と言わざるを得ないと思う。




結局のところ、日本は世界で唯一の原爆の被爆国では有るが、戦争を引き起こした「加害者」でもあるのだから、その点には十分な配慮が必要であろう。
コメント
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