Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

2016年回顧録~ゴギ~その1

2017-01-24 02:54:00 | トラウト(渓流)
“ゴギ”という魚の存在は知っていた。
いつ、何のきっかけで、
知ったのかは覚えてないけれど。
広島県の天然記念物ということも知っていた。


今年の春でちょうど10年前かな。
ふと、思いもよらなかった渓流釣りを始めた。


ゴギなんて、
滅多に姿が見れないものだと思っていたし、
釣っていいものかどうか、
戸惑ったことも覚えている。


ちなみに、今でも、
広島県のHPには、
“目撃したら情報をお寄せください”
という記述があるもの。










ただ、実際に、
奥深い渓流に入ってみて、
ゴギの多さに気付かされた。

知識を得るだけなのと、
実際に体験してみることの大きな違い。


まぁ、マニアによる無秩序な放流で、
水域ごとの特色が薄くなっているというのは本当らしいけど。






急に身近になった魚、ゴギ。
ここから彼らの虜になっていくわけだ。

当然、沢をより深く入り込むようになっていく。
細い枝沢も気になってくると、
次第にキリが無くなっていく。
彼らは水が動いている限り、
どこまでも上っていくのだから。



ゴギ特有の頭部の斑紋。
他のイワナ族との大きな違い。





個人的に、ゴギの好きなところは、口の形。
というか、口を中心とした表情の豊かさ。

ヤマメやアマゴが、
釣られた後でも威嚇してくるような
凛とした表情を崩さないのに対して、
ある魚は観念してるように見え、
ある魚は助けを乞うているように見え、
または、自分の欲深さを後悔してるようにも見えるものも。









今年は、どのような表情を
拝むことができるのだろうか?

ここ最近、渓流釣行は、
暖かくなった5月あたりからスタートしているのだが、
今シーズンは久々に雪が残る3月の溪にも入ってみようかな。
アマゴがまだ動きが鈍いその時期にも、
彼らはより活発に餌を求めているから。


残雪を背景にした
ゴギの写真にも挑戦してみたいと思っているのだ。