こんな終わり方は嫌だ。

シーバスやハマチなら、１本、２本…
チヌやタイなら、１枚、２枚…
というような魚の数え方がありますよね。
これって、本来は水揚げされて商品になった後の
数え方だそうです。


当ブログでは、生き物としての魚たちに敬意を
表すという意味で“匹”という単位に拘ってきました。
「退治する」「やっつける」等の表現も
使ったことはありません。

人間の遊び（エゴ）で傷つけ、あるいは命を奪うわけですから、
言葉ひとつにも気をつけようとブログを始める際に
心に留めておいたのです。


波止に捨てられ干乾びたクサフグやカナコギ（ハオコゼ）を
目にすると悲しい気持ちになります。
外道だってひとつの命、外道がいないと釣りは面白くない。
外道がいなくなるなら釣りはやめると断言できる外道大好き、
もしかして、存在が外道？
のおうじろうです。




さてさて。。。



モンスターシーバスとの出会いを心待ちに
今日がシーズン最後と決め、颯爽と家を出る午前２時。


前日に初めて入り、２バイトありながらも、
キャッチできなかったポイントへ向かう。

が…

その途中で寄ってみた実績ポイント。
空いてるじゃん(゜Д゜)


ここにしよ♪
急遽、予定変更。


入水できるまでにはまだ時間があったけれど、
全く寒くないし、たまにはのんびり場所取りもいいかと♪
階段の上で横になって空を眺める。
思い出せば、予備校時代に友達とビールを呑みながら、
同じように寝転がって、いろいろと語り合った場所…


しばらくの間、タイムスリップして、
思い出に浸った後、そろそろ入水できるかなぁと、
ヘッドライトで足元を照らしてみ…

あれ？
ヘッドライト点かないし(^^;

カチカチやってると何かの調子で一瞬点くもののすぐに消える。
電池はわりと最近替えたので、明らかに故障。
ルアー交換は困らないくらいの明るさはあるのだけど、
怖いのは橋脚に引っ掛けてのラインブレイク。
今日は奥まで入れるのは止そう…


と、今度は橋の方から「シュッ」という音。
オカッパリのアングラーが入ってきたようだ。
一番良い潮位までには時間があるし、まぁいいか。
再び腰を下ろして彼の釣り方を見学。


そのアングラーが立ち去り、
さて、いよいよ今シーズン最後のチャレンジ！！
勢いよく階段を下りて、川の中へ足を踏み出すと、

「冷たっ！！」

ウェーダ―の右足の踵の上から水が入ってくる感触。
いや、感触というような生ぬるいものではなく、
結構な勢いで中が水浸しになっていく。

そういえば、先日、敷石の上での釣りでランディングの際に
苦労したのだが、そのときに牡蠣殻で破いてしまったのかもしれない。
なんと、左のお尻付近からも水が浸入し、下半身びしょびしょ(^^;


もう、濡れてしまったものはしかたがない。
最後だから我慢しよう。
モンスターとはいわなくとも、90cmアップが１匹でも釣れりゃ、
このくらいなんてことない（笑）

ただ、太ももまでは濡れても構わないのだが、
男の大事なところは濡らしたくない。
きれいな海のサーフなら問題ないのだが、ここは市内河川、
なんか気持ち悪いじゃないｗｗ


しかし、そこを気にしてると、なかなか前に出れず、
ここ一番の時間帯で流したいラインを通せない。
恐る恐る足を踏み出してる際に、ミスって腰まで浸かってしまい、
一度浸かったのなら、もう構うものかと、覚悟を決め、
大事なところを濡らしながら、いつもの最高のポジションに立った。


ここまで出れたのなら、あとは釣るだけ。
さっさと釣って、満足して、家に帰ってシャワーを浴びよう！

ところが、何を、どこに、どう通そうとも、
一向にシーバスは姿を見せてくれない。
下半身びしょ濡れで耐えている自分がだんだんと
情けなく思えてくる。
俺、何やってるんだろう？


橋の上をカップルらしき男女が笑い合いながら渡っていく。
良い感じに酔って気持ち良さげに歌いながら歩く人も。
携帯で楽しそうに話す声が川の中にまで届いてくる。
周りのマンションの人たちは温かいふとんの中できっと
楽しい夢を見てるんだろうな…

それでも、90cmアップを１匹釣れば、
それらと同等の（？）幸せを感じることができるんだ！！


キャストの瞬間にラインがティップに絡み、
手を思い切り伸ばしてなんとか直そうと試みる。
ライトがないからどうなってんのか良くわからない。
ああ、もういやだ…


それでも、潮位が下がりきるまで、
意地だけで最後までやり通した。
その結果が完全なノーバイトだったけれども(TдT)



岸に上がり、ウェーダ―を半分脱ぎ、
寝転がって足を上にあげると水がジョバジョバジョバ…（笑）
思い出したかのように寒さで体が震える。
温かめの日だったとはいえ、12月になろうかとしている頃に、
３時間近く水浸しになってたわけだからねぇ。



嗚呼、こんな終わり方は嫌だ。



どうしよう？
次の潮もシーバスやろうかな？






馬鹿に付ける薬なしと言いますが、
薬代わりのポチをひとつくださいませんか？m(_ _)m
にほんブログ村