Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

興奮のるつぼ

2016-12-30 02:48:05 | ショアジギング
昔から興奮してテンションが高まると
周りが見えなくなって失敗をやらかしてきた。

ついつい話に熱くなって、
オーバーアクションをした途端に、
コップや瓶を倒してしまったり。

駆け寄ろうとして、
眼の前の段差や鎖に気付かずに、
おもいっきり転倒したり。




海で興奮するといえば、
やっぱり、青物ナブラとの遭遇。

青物が興奮状態で鰯を追いかけまわし、
さらにアングラーが興奮してそれを追いかけるという図式。



そんな中で大失敗を犯してしまわないよう、
なるべく冷静沈着でいようと思ってる…


のだけど。






静かな朝、まだナブラのナの字も見えず。


いつ起こるともわからないその時を
心待ちにジグを放り込み続けるアングラーたち。




前座を務めてくれるのはこの魚。
メインにはなれないものの貴重な繋ぎ役。



そして、もうひとつの脇役。
居すぎるとうんざりすることもあるけど、
居なければそれはそれで心配になってくる。





ついに始まった興奮のメインイベント。
ジグが届かずに歯がゆい思いをしたり、
キャストした後すぐに手前に入って来たり。

ジグをぶら下げたアングラーたちが、
興奮した面持ちでキョロキョロ右往左往。


そして、ついに掴んだ貴重な1匹。





この日はシイラの群れも寄って来たようで、
眼の前でファイトシーンを観させてもらった。
なかなか眼にできない黄金色にギャラリーみんな大興奮。







釣りでは初めて訪れたエリアで、
魚の気配を探る。

天気はぽかぽか。
日本海とは思えないベタ凪。
しかし、一面の海を見渡すも静寂そのもの。
海鳥も留まることなく通過していく。











タイムアップが近づきつつある頃、
遠くの方で白い飛沫が微かに上がったような。
男なら誰しも原始時代から受け継いできたハンターの血が騒ぎだす。
槍の代わりにロッドを構えて青い海に眼を凝らす。


完全にキャスト範囲内に群れが入ってきた。
左に投げれば右に姿を現し、右に投げれば左に姿を現す。
そんなモグラたたき状態が続いた後にやっとこさのヒット。




時間ぎりぎりまで粘ったのだが、
その後はノーヒット。
規模は小さいもののまだ続いているナブラに
後ろ髪を引かれる思いで場所を後にした。




そして、もうひとつ!
興奮したといえば、ムツ釣行の前に立ち寄ったサーフでのこと。
一同が集まって興奮したこの1匹。




フラットフィッシュを最初から狙ってはいたものの、
心のどこかに「なかなか釣れないもんね」と
いう気持ちがあったことは確か。

リグを放り込んでる以上は
いつ何が起きてもおかしくはない。
いや、何かが起きるはずという心の準備を
保つ重要性を思い知らされた。


今年の日本海通いの中で、
一度、ロッドが大きくひん曲がったにもかかわらず、
数秒のやり取りの末、虚しい結果に終わったことがあった。
そのときも、完璧に近い心の準備ができていたかというと、
間違いなくできていなかった。
当然、フックの掛かり具合とかは運も関係してくるのだけど、
ほんのコンマ数秒の反応の違いで獲れていたかもしれないものね。


たまには、
興奮のるつぼの中心にいたいなぁ。

たまにはね。




釣り後の静かな興奮。