Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

滝壺のヌシ

2012-05-07 03:35:12 | トラウト(渓流)
どこに行ったのかわからなくなってた
大塚愛のCDがふとしたことから見つかりました♪

嬉しくって、車の中でずーっと聞いてたら、
“愛し合う2人 いつの時も 隣どおし あなたとあたし さくらんぼ”
という『さくらんぼ』の歌詞が耳から抜けなくなって困ってます。


さくらんぼの種を男性の前で吐き出せなくて、
飲み込んでしまうようなシャイで初心な女性が好きな
おうじろうです。




さてさて。。。




GWも終盤のある日。
抜けるような青空が広がる爽やかな朝。
といっても起きたのは9時半だけど(^-^;

春の心地よい気候。
萌える新緑。
水温の上昇。
活発に餌を追う渓魚…

トラウト解禁から2か月以上が経つのに、
一度も川に浸かってないワタシ。
心の底から何かに突き動かされたように家を飛び出る。



休日の海では、どこの港も人、人、人という状況なので、
誰もいない河原に降り立つと、
なんだか大声をあげて笑いたくなってくる。



さてと…
今シーズンの第1投はどのルアーにしようかな?
とボックスを開けると、なんとなんと、
本流用ボックスだと思って持って来たのは鰯付きシーバス用ボックスだった…orz


渓流用ルアーでもなんとかなる川幅の狭いより上流部へとも思ったのだが、
いっそのこと今シーズンのファーストフィッシュを手にするべく、
渓流まで行ってしまえと♪



連休で連日のプレッシャーがかかってることが予想されるので、
昨年見つけたほとんど人が入らないであろう場所へ。
時間もすでに昼過ぎなのでそこの1本勝負。




清冽な水が気持ちいい。
時折、頬を撫でていく沢の風も気持ちいい。
腰でチリンチリン鳴ってる熊鈴の音も気持ちいい。

右に左にと連続してヒラを打つミノー目がけて
岩陰から黒い影が飛び出す。
太陽の光を受けて時にギラッと輝いて見える。
タダ巻きに移行して食わせの間を与える。
静かに反転する魚。
同時に大きく弧を描くロッド。
逃れようと暴れる魚にネットを差し出すときの緊張感。


今シーズンのファーストフィッシュは体高のあるアマゴ24cm!




続いてゴギも顔を見せてくれた♪
コイツがまた暴れてなかなかシャッターチャンスをくれない(笑)



引っ掛けたルアーを取りに行くと、
鮮やかな黄緑色が目に飛び込んできた。
ミスが続いてイラつきそうな心を落ち着かせてくれる。



青空と森を水に映し込んで撮ってみたり♪




魚の反応はすこぶる良く、
ここぞというポイントでは必ず数回のチェイスがある。
浅い瀬にはまだ出て来ていないけど、
その分ポイントも絞られるので、飛ばし飛ばしどんどん歩いて行く。
そう言えば、いつの間にか、腰の熊鈴が取れて無くなってた…
もともと気休め程度のものだけど、無かったら無かったでなんか不安(^^;




光の加減や向きによって魚体の色合いも
大きく変わるのが写真を撮ってて面白いところ。


生存競争の厳しさを垣間見たひとコマ。
生き抜くためには共食いまでもせざるを得ないという…




ああ、面白い。
いつの間にか、熊の存在は頭からきれいさっぱり消えてて。
たぶん近くにいたとしても気付かなかったんじゃないだろうか(笑)





このルートには大きくはないけど滝がひとつあって、
そこの滝壺にはヌシのようなゴギが住んでいるのを知ってる。
昨年、数回、あと一歩のところまでいきながら、
食わすことができなかったのだ。
この沢のメインはヤツに会うこと。
いや、ヤツを釣ること。

さて、その滝壺までやってきた。
まずは表層をチェックしてアマゴを数匹キャッチ。
次にD-CONTACTをボトムまで沈め、縦に誘いあげていく。
食いついてきたのは良い型のアマゴ。
嬉しいことは嬉しいが…



コースをずらしながら何度も誘うものの、
お目当てのヌシは姿を現してくれない。
もういないのかな?
ちょっと寂しさを感じつつ、最後にスプーンを投入してみる。
何度か小刻みにアクションさせた後に早巻き。


う、うわ…

い、いたよ…


下からぬわっと現れたかと思うと、
身を翻し底へと潜って行った。

これで、ヤツにスイッチが入ったはず。
次は絶対に逃してなるものかと思っているはず。
ワタシも次は絶対におまえを逃しはしない。

すかさず、投入し直し、
今度はゆっくり誘いあげてくる。




今度は姿が見えなかった。
見える前にいきなりロッドが絞り込まれた。
いつもとは上がり方が違う飛沫に緊張感が身体を包む。

ネットに魚が収まる瞬間、手が震えた。
その魚体を見た瞬間、今度は足が震えた。







なんだゴギじゃんって思われるかもしれない。
ゴギ(イワナ)にしては特別に大きいわけでもない。
だけど、昨年から獲りたいと思ってた魚が獲れたことが嬉しいのだ!!


全長34cm。

ロッド:ufm stream twitcher TS52UL
リール:ABU Cardinal33
ライン:VARIVAS SUPER TROUT Advanced 4lb
ルアー:ITO. CRAFT 蝦夷スプーン 5g






ゴギって、ちょっと間が抜けたような顔つきで可愛らしいイメージだけど、
ここまで大きくなったら、まるで違う魚。
威厳のある怖いような顔つき。





この後、まだまだ上流へと遡ったのだけど、
なんか心がぽわーんとしたままで(笑)



数釣れた上に、ヌシも手にすることができ、
溢れるような充実感と心地よい疲労感を味わいつつ、
ふわふわした足取りで渓を後にした。






そうそう、またしても気になる沢を発見してしまった!!
細い流れなのだけど、水量のあるポケットが連続してるような。
渇水になる前に行ってみなければ♪




ワタシの写真はアスペクトがほとんど3:2。
今回は16:9を採用してみたのだけど、ちょっと横長な感じ。
どうでしょうかね?









もうサツキマスも昇って来てるだろうし、
川に足しげく通わないといけないし、忙しくなるなぁ(#^-^#)
その間、誰かアジ釣って食わせてくれないかな?(笑)






ヌシがさらに大きくなったころにまた逢えるように
祈りのポチをお願いします(^-~)/
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