ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「山の笑い」が聴こえたような。

2023-05-11 07:47:27 | 日記
数日前の雨で庭の花木たちも街路樹も、たっぷりの水を得たからでしょうか、生き生きと緑の葉を輝かせ、お日さまに向かって背伸びをしています。
私も、両手を高く上げて背伸びをしました。
目の具合は、まだまだというところですが、気分の方は「上の下」と言うところでしょうか。
ちょっとだけ、パソコンを開きました。
高田敏子さんの詩を思い起こします。

  『雨上がり』
           高田敏子
  雨が上がったので
  傘をつぼめた

  つぼめた傘を下げてゆく
  道に匂う 沈丁花
  ――よい雨でしたこと――
  水たまりに写る
  樹の影から聞こえる声

  樹々たちは
  みんなそうして
  湯上りの様に艶めいて
  水かがみ
  水かがみ
     (『高田敏子詩集Ⅱ』花神社刊 より)

ベランダに出て、耳を澄ませました。
と、小学校の運動会の練習らしい音が風に乗って流れてきたのです。
今年1年生になったひ孫のUちゃんの声も混じっているかも、と耳を澄ませました。

西の山並みにも『山笑う」季節がやって来ているのでしょう。
「山の笑い」が聴こえたような。
コメント
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