多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

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ミカンは生き残ったが…

2017-12-09 | Weblog
大昔、東海道新幹線の車窓から、山の斜面のミカン畑を見覚えている人も多いのでは。

収穫はリフトをかけてやっていましたが、ブラジルのオレンジ畑を見て帰国した静岡出身の人が言うには、あんなことやっていたらコストでかなわないから早晩立ち行かなくなるとのことでした。
果たしてこの予言(?)は的中し山の斜面のミカン畑、今では殆ど見かけません。

ただブラジルや米国の輸入オレンジに負けたからではなく敵は国内にあったようです。
そもそも値段や関税以前にあんな外国風柑橘フレーバーの果物、日本の食生活での組み合わせなど限られていますが、新しいミカン畑と言えば平地の田畑の転作が多い。

これでは栽培収穫のコスト、山の斜面の畑とは勝負がついていますな。
それでも山のミカン畑のは田畑の転作地のより味がいいという話もありましたが、どうやらこれも「田舎伝説」のようです。

品種改良が進んだのに加え温暖化も働いたのか、ミカンは暖地の海沿いの斜面でしかできない特別な作物でなくなり、ジャガイモやタマネギ並みの普通の作物になって生き残ることができたとなるようですがサテ実際はどうか?

ところで写真のミカンも寒さヘッチャラの強健品種、味はまあまあの内陸平地栽培ミカンです。

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