Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

ちょっと電力について考えた

2018年02月13日 | 日記

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が12日までに
まとめた報告書によると、地球温暖化対策として拡大が期待
される再生可能エネルギーの発電コストが2010年からの
7年間で大幅に下がり、世界平均で太陽光発電は73%、
陸上の風力発電は23%下落したとのこと。
 
20年までに太陽光発電のコストはさらに半減する可能性があり、
一部の太陽光発電と陸上風力発電は、火力発電より安くなると予測。
アドナン・アミン事務局長は「再生エネルギーへの転換は、
環境への配慮というだけでなく、今や経済的な選択だ」
と指摘した。

日本国内については経済産経省が14年で1KWあたり、
太陽光発電コストは24円、陸上発電コストは22円と試算している。
ただし、「今のコストでは14年時点より下っているものの、
世界平均よりも高い。」という。要因は様々である。
 
因みに原子力発電は関西電力によると1Kwあたり、10.1円~と
なっている。(事故リスク対応費用として損害額を最低で9.1兆円
として見積っている)この中には廃炉に関する費用は見込まれて
いないようである。
 
東日本大震災における福島の状況をみる限り、コストは上がる
一方であるように思う。しかも廃棄物放射能の処理方法が確立されて
おらず、廃棄物放射能が増える一方である。
 
各論では地域における雇用問題等、いろいろあると思うが、
総論では再生エネルギーの方が安全安心であると思う。
今後の技術革新でさらにコストが下がる傾向にあるのであれば、
選択は決まってくるのではないか、と原発反対派としては
強く思う。
 
人間が制御できない放射能というものに頼っていいのであろうか。
生活に必要である電力供給が再生可能エネルギーでつくれるので
あればそれに越したことがないのではないか。負の遺産を子供たちに
残してはいけないのではないか。
 
様々なことが絡み合っているので難しい問題かもしれないが、
日本の電力供給はどこに向かっていくのであろうか。