Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

内装材について考えた(その2)

2018年02月27日 | 建築、設計

昨日に続いて内装材の床材の話を書く。
無垢のフローリングの話だったが、無垢だとキズは
気にならなくても水をこぼしたり、汚れが心配になる。
特に水回りなど大丈夫なのであろうか。
 
こういう時のために撥水性と汚れ防止用の自然塗料と
いうものがある。
普通に売られているクリアーラッカーという塗料も
あるが、化学物質を発散したりする問題がある。
そこで子供が床をなめても害がない自然塗料という
ものがある。
 
いろいろなメーカーが出しているが、例えば、
(株)プラネットジャパンというメーカーでは、
ラッペンワックスという無溶剤の蜜蝋ワックス塗料
などがある。塗料といっても床ぐらいであれば、
専門家に頼むことなく、ウエスやボロ布等でDIY
のように簡単に塗ることが出来る。予算がない住宅
などでは住まい手と一緒に塗ったこともある。
 
浸透性のある塗料なので性能が落ちてきたらもう一度
上塗りするだけだ。トイレなどで使うとなると心配な
ようであるが、実際にトイレで何度も使っているが、
問題になったことはない。水などこぼしたときはさっと
ふき取ると問題ない。使う方も、その辺りはわかって
いるので大切に使うようだ。そして工夫もされている。
 
この塗料は木のもつ湿度を吸放湿する機能を損なう
ことなく、シックハウスにも対応している優れものだ。
土間の床用や熱に強いテーブル用などもある。
 
リフォームで使った時など、子供がとても木の床を
大切にしてくれて、それが家を大切に使うことに繋がる。
そういうことが「愛着」を持てる家になると思う。
 
日本人は節を嫌う方が多いようだが、最近の人は
あまり気にしない人が多い。節とは枝の名残であって
木なので節があって当たり前なのだ。
それと最近は床暖房を設置している家も多いが、
床暖房用に乾燥に気をつけて出荷している材料もある。
 
木なので冬は乾燥して縮み、夏は湿気で多少伸びる。
その辺りは木と木のジョイントに実というもので
対応している。
  
床材はシックハウスへの影響が一番多い内装材で
気をつけないといけない部位である。そういう意味で
香り、色つや、素材感、足触り、安心感を備えている
無垢のフローリングが一番いいと思っている。