今日売り出しの雑誌が近所の本屋になし、うつ気分で週刊金曜日を買う(2009.11.9)

2009-11-09 10:22:06 | Weblog

*毎月この時期に、文芸誌の広告(朝日新聞2009年11月7日付朝刊)

  この頃、新聞で一番しんけんに見るのは、週刊誌の広告です。大きな文字が見やすいし見出しが読ませます。世間の動きを知ります。でも、週刊誌を買うことはありません。
  しかし、今でも、本はけっこう買います。新聞の書評というか、広告を見て買うこともすくなくありません。

  11月7日だから、一昨日です。新聞、記事下広告の中に、文芸雑誌<群像、すばる、新潮、文学界>12月号を見て、買おうと思っていたのです。
  日常、こんな文芸雑誌を読んでいるわけではありません。 井上靖の中国行軍日記(新潮)を読みたいと思っていたのです。この1ヶ月ぐらいで、新聞の記事に何度か、<行軍日記を発見>という記事があったのです。雑誌や書物や、普通の商品でも、先触れ記事が出ます。販売戦略みたいなものでしょう。井上靖さんが、戦争をする、ということをどんな風に書いているのでしょうか、生前、本人は封印していたわけです。

*新潮に<井上靖・中国行軍日記>、群像に<活版印刷についての小特集>、いずれも2009年12月号。

  それから、もうひとつ、群像には、<活版印刷の記憶>の菊池信義さんの原稿も読んでみたいと思っていました。廃れてしまった<活字・活版印刷>に注目、のような記事もこのところ、目に付きます。本の装丁者で、私が名前のいえるのは、菊池信義さんだけです。

 発売日の7日(土)は、一日中暇がなく、8日(日)の午前中には、ご近所会議(=井戸端会議)があって、お昼頃に、ツタヤ(TSUTAYA)南桜井店に行きました。 ないのです。
  この本屋の売り場の隅々を知っていますが、このような雑誌がどこに並んでいるのかはっきりしないし、定期的な入荷をさせていないのかもしれません。ともかく、ないのです。文学界は一冊ありましたから、売れていたのかもしれません。井上靖の中国行軍日記だから、読もうとする人が、この町にもいたのでしょう。

 買おうと思って出かけて。ない、となると気分はよくありません。本屋のおねえさんに聞くこともしません。<棚になければありません>以上の話が聞けるとも思わないのです。
  こういう気分のときには、いらない本を買ってしまいます。

*今の私に関係ない<確定申告>が氾濫する書棚の中に、少し懐かしい<週刊金曜日>。

  <週刊金曜日>が目に入りました。ここのTSUTAYAで見たことがなかったような気がします。むしろ<どうして、ここに週刊金曜日があるんだろう>気分でした。
   いつもの、うすっぺらな雑誌に、500円を出しました。

*週刊金曜日11月6日号は、創刊16周年号、確かに、創刊号は、11月5日(1993年)号だった。もう16年もたったのか、定価は16年前も500円、変わっていない。ずっと読んでいたのですが、いつ頃からか読まなくなった。仕事をしなくなった<経費削減>のあおりを受けたのでしょう。

  買ったのは、創刊16周年の文字が、目に入ったからかもしれません。創設期からひっぱていた 筑紫哲也さんが亡くなってちょうど一年です。このごろ、筑紫哲也さんの新しい本が目につくからからもしれません。