「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

どんな事態にも動じず、 安心させる

2010年03月09日 21時23分19秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害の人が 希望を見失い、 弱っている状態では、

 まず 安心を取り戻させ、 落ち着かせることです。

 苦しいときは 助けを求めたらいい、

 決して一人ではない、 いつも見守っていることを 伝えます。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子が 身も世もなく落ち込んだとき、 僕は心子を抱きしめ、

 「大丈夫だよ、 安心して……」

 と何度も 慰め続けました。

 自己否定に陥って、 泣いて電話をしてきたときには、

 「話したいことは 何でも言って。 俺は そのためにいるんだから」

 と労ったこともあります。

 優しく、 大きく 受け止めることが必要でした。