(前の記事からの続き)
映し返しは、 その言葉が 真意を正確に表しているかが 重要なことです。
それが 良いか悪いかの 判断はしません。
境界性パーソナリティ障害の人は、
自分をありのままに表現することを 肯定される感覚を 味わうことができます。
また 境界性パーソナリティ障害の人は、
自分の言動が そのまま映し返されることで、 第三者的な目で眺めることができます。
言われただけでは分からない 自分の癖を、 改めようという 動機付けになります。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子が落ち着いているときに、
不安定なとき述べた言葉を “映し返し”たら どうだったでしょう?
落ち着いている心子とは 別人の彼女が 言ったことですから、
その真意は 心子にも分からないかもしれません。
そして、 そんなことを言ってしまった自分を 責めて落胆したり、
その時の怒りが 甦ったりしてしまうかもしれません。
映し返しは、 心子には有効でなかったかもしれない とも考えてしまいますが、
どうだったでしょう。