「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「聞く」 テクニックを磨く (2)

2010年03月16日 20時08分34秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
(前の記事からの続き)

 映し返しは、 その言葉が 真意を正確に表しているかが 重要なことです。

 それが 良いか悪いかの 判断はしません。

 境界性パーソナリティ障害の人は、

 自分をありのままに表現することを 肯定される感覚を 味わうことができます。

 また 境界性パーソナリティ障害の人は、

 自分の言動が そのまま映し返されることで、 第三者的な目で眺めることができます。

 言われただけでは分からない 自分の癖を、 改めようという 動機付けになります。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 心子が落ち着いているときに、

 不安定なとき述べた言葉を  “映し返し”たら どうだったでしょう? 

 落ち着いている心子とは 別人の彼女が 言ったことですから、

 その真意は 心子にも分からないかもしれません。

 そして、 そんなことを言ってしまった自分を 責めて落胆したり、

 その時の怒りが 甦ったりしてしまうかもしれません。

 映し返しは、 心子には有効でなかったかもしれない とも考えてしまいますが、

 どうだったでしょう。
 
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