「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件 被告人質問(4)

2007年06月29日 23時38分30秒 | 光市母子殺害事件
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48579121.html からの続き)

 元少年の精神鑑定をした 加藤幸雄教授 (犯罪心理学) は、

 元少年は 母体回帰したい 赤子の心情だった と証言しています。

 しかし この教授は、「光市裁判」 という本の中で 安田弁護士と共に、

 「何故テレビは死刑を求めるのか」 という記事を書いており、

 とても客観的な立場の 鑑定とは言えません。

 また、赤子の心情だったとするなら、復活のために 性行為をおよぶというのは、

 非常に 矛盾しているのではないでしょうか。

 また元少年は、

「この1年、記憶を精査し、何をしたのか探ったりしました。」

 と言っているのに、検察や判事に質問されると

「覚えていない」 と繰り返します。

 これも 全く辻褄が合いません。

 かつて これほど 支離滅裂な論理を 展開した公判があったでしょうか? 

 弁護団は この “ストーリー” が通ると 本気で思っているのか、

 しかと 問うてみたいのですが、どうも弁護団たちは 大真面目らしいのですね。

 
 一方 ネット上では、元少年への激しい処罰感情が 湧き上がっているらしいですが、

 裁判は復讐ではなく、国家が客観的に正当な刑を 決める場なので、

 第三者が無責任に わめき立てるのは控えたいものです。

 また、弁護団には 脅迫状が送られたそうですが、

 本村さんは いかなる理由があっても ルール違反は許されないと言っています。

 とにもかくにも、品格のない感情論に 走るべきではありません。

 外野の野次馬たちが 騒ぎ立てている中で、

 当の本村さんが 一番冷静で、克己しています。

 本村さんは ここに来るまで、果たして どれだけ血を吐くような、

 生き地獄の 懊悩があったことでしょう……。

 犯人に凌辱され、当初はマスコミにも批判され、裁判所に一度ならず退けられ、

 弁護士団から屈辱を受け、今また犯人に愚弄され……。

 こんな立派な人間に ならなくてもよかったから、

 本村さんが 弥生さんや夕夏ちゃんたちと、平凡で幸せな 暮らしをできていたらと、

 心から思ってしまいます。