「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

妄想性パーソナリティ・スタイル

2007年06月09日 13時33分14秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48130051.html からの続き)

 妄想性パーソナリティ・スタイルの人は 基本的に人を当てにせず、

 自分のことは自分でします。

 人に対しては用心深く、じっくり相手を見てから 関係を深めようとし、

 自分のことを 迂闊にしゃべったりしません。

 でも一度 信頼すると その関係を大切にし、

 胸襟を開いて とても誠意を持って関わります。

 相手に理想を求めてしまう こともありますが、

 固執しないよう コントロールし、猜疑心は持ちません。

 微妙なニュアンスを感知して 相手の感情を鋭敏に感じ取り、心遣いをします。

 傷つきやすくはありますが、自分を失うようなことはありません。

 ヒステリックにならず 平静に意見を述べられます。

 正義感が強くて 規則を重んじ、義理堅いので 人から信頼されます。

 反面 相手の不実には 厳しいですが、寛容さも持ち合わせています。

 
 妄想性パーソナリティ・スタイルの人は 物事に慎重で、

 口を滑らせることはないので、役人や法律,政治の仕事に適しています。

 人を見抜いて 配慮したり 動かす能力を持っており、

 非常時にも備えて 仕事をするので、

 管理職や経営者として 成功する人もいます。

 周到で 失敗が少なく、堅実に昇進していくことも多いのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48170423.html
 
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