「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

スキゾタイパル・パーソナリティ障害と スキゾタイパル・パーソナリティ・スタイル

2007年06月06日 11時10分52秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48046734.html からの続き)

 スキゾタイパル・パーソナリティ障害は 失調型パーソナリティ障害 とも言います。

 独特で奇妙な 思考や感覚に 支配された世界に 住んでいます。

 常に頭の中が 恐ろしく活発に動いており、自分と対話したりするので、

 独り言を言っているように見られます。

 統合失調症と近縁性が あるとされますが、幻覚や妄想が あるとまでは言えません。

 社交的でない点は シゾイド・パーソナリティ障害と似ていますが、

 シゾイドの人が エネルギーの低い おとなしいタイプであるのに対し、

 スキゾタイパルの人は 頭が働きすぎて、考えが限りなく広がっていきます。

 それが 現実を超越しているため、周りの人の目には 奇異に映ります。

 人間関係が不自然で、摩擦を起こしたりします。

 しかし 優れて直観的で、創造性やカリスマ性を 発揮することがあります。
 

 スキゾタイパル・パーソナリティ・スタイルの人は、

 独自の世界を持っており、自分の信念に従って生きています。

 けれども それに固執しすぎることはなく、他の人から学ぶ余裕もあります。

 観念的なことに優れていますが、現実能力も持ち合わせています。

 マイペースですが、過度に人を避けたり 恐れることはしません。

 信頼する人とは 安定した距離を保って 付き合っていくことも可能です。

 過敏ではあるけれど、感性が豊かで 直観的に人を見ています。

 でも 主観だけで決めつけず、客観的に見直すこともできます。

 精神世界や超常現象に 関心もありますが、幻想に浸ったりはしません。

 世間から恬然としていても、奇人ではなく マナーやエチケットも わきまえています。

 要するに、バランスを持っているのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48108043.html
 
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