「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

星になった自閉症の少年

2006年04月27日 17時52分09秒 | Weblog
 
 僕の知り合いの元シナリオライターの人(ハンドルネーム「レインボーおやじ」)は、息子の大輝(ひろき)くんが重い自閉症で、大輝くんのためにシナリオライターをやめて、自閉症児の施設を運営しています。

(昨年11月29日の記事でも紹介させてもらいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/17899718.html
 「境界に生きた心子」の感想も書いてくださっています。)

 散歩が好きな大輝くんですが、3月28日、散歩中に電車の踏み切りの中に入り、何とも悲痛なことですが、電車にはねられて亡くなってしまいました。

 レインボーおやじさんのブログに、大輝くんの逸話がつづられています。
http://bokuumi.cocolog-nifty.com/

 状況にうまく反応することが苦手な自閉症の子ですが、こういう事故の危険性もあったのかと、胸が痛みました。

 いつもにこにこしていた、15年間の人生だったといいます。

 実は、きのうおとといと心子の最後の様子の記事を書いたのは、大輝くんの最期に誘われてのことでした。

 事故と自死では全く事情が異なりますが、抱えていた障害のためだったことはつながっています。

 きっと今、心子は大輝くんとも会っているだろうと思います。

 二人とも微笑みながら僕たちを見守ってくれていることでしょう。