「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子のエッチドレス? 

2006年04月19日 19時39分10秒 | 心子、もろもろ
 
 心子と付き合っていたとき、彼女の誕生日をレストランで食事して祝いました。

 ほんの安い物しか買えませんが、心子に指輪をプレゼントしました。

 心子は、親友であるミイちゃん(アメリカ育ち)の、顔なじみのフランス人が営むブティックで、あでやかなドレスを買って、

 誕生日のこの日に、実は僕を驚かせるつもりでいたのだと言いました。

 胸がざっくりと開き、スカートにスリットが入った薄いドレスで、

 下着の線が出ないようにするため、ドレスの下には何も着けないのだといいます。

 ホントーか?(・_・;)

 フランス人の店長は、「彼は燃えるぜ」と言ったそうです。

 ところが誕生日の朝、心子がうきうきしてドレスを着ると、胸のボタンがきつくて締まりません。

 ドレスを買ったときより胸が大きくなってしまっているのです。

「マー君(σ(^^;)のことです)が揉むから……」

 心子のバストが豊かになったのは、内心僕も感じていました。

 ドレスのボタンははじけて飛び、どこかへ行ってしまったそうです。

 心子は泣いてミイちゃんに電話をしました。

「Help me! It's happening! 誕生日、だめになっちゃった……」

「どうしたの? またマサユキと何かあったの?」

 心子はいきさつを述べましたが、ドレスは特別あつらえなので、ボタンの位置を付け替えることはできないとのこと。

 ドレスを返品できたのはラッキーでしたが、結局誕生日の“悩殺大作戦”は不発に終わりました。 (^^;)

 でも、心子は僕が贈った指輪を喜んでくれて、指にはめてしみじみと眺めていました。

 心子はもう一人懇意にしている男性が遠方にいて、以前、三十万円するルイ・ヴィトンのブレスレットをもらっていました。

 僕と会わないときは心子はそれを付けていたのですが、僕が指輪をプレゼントしてからブレスレットをしなくなりました。

 友達に言われたそうです。

「三十万円、負けたかぁ」