子ども時代に心の傷を受けた人たちは、それを放置しておくと、成長して犯罪に走ったり、
自分自身を傷つける行為をするようになってしまいます。
彼らには次のような特徴があります。(「アリス=ミラーのパラダイム」という)
○小さな子どものときに傷つけられたが、そのことを誰にも知られていない
○被害を受けたことに対して怒りをぶつけることができなかった
○傷つけられたことが相手の善意によるものだとして、感謝で応えようとしてしまう
○すべてを忘れてしまう
○大人になってから、内にためた怒りが他人や自分自身に向いてしまう
彼らはそうして、「子ども時代を剥奪された者の文化」を担うことになってしまったのです。
子供のときのトラウマのために、健全な精神の発達を阻害され、
人間の自然な感情を理解したり、表現したりできなくなってしまうのです。
彼らは言います。
「警察、裁判所、刑務所と行く先々で、『反省しろ』と言われ続けた。
でも、一体何をどのように反省していいのか分からなかった」と。
(続く)