「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

現代の心の障害(1)

2006年03月11日 18時27分38秒 | ボーダーに関して
 
 このカテゴリー境界性人格障害に関する僕なりの解説をしようと思います。



 境界例の概念は、欧米の精神医学で第二次大戦前後に出てきた、まだ新しいものです。

 現在でも専門家の間で見解は必ずしも統一されていません。

 特に日本での研究は緒について間もありません。

 ここに書く内容も僕が解釈していることに過ぎませんし、心子のケースに当てはまると思われるものを中心に書いているだけです。

 その点をどうかご了承ください。


 境界例は当初は、統合失調症(精神分裂病)と神経症のどちらにも分類できない、境界の症例とされていました。

 以後いくつかの学説を経ながら、1970~80年代に「境界型人格障害」という形でまとめられるようになり、現在は、10種類ある「人格障害」のひとつに分類されています。

 境界性人格障害の他に、「自己愛性人格障害」「演技性人格障害」「依存性人格障害」「強迫性人格障害」などがあります。

 それらの中で、境界性人格障害は一番中核的なものです。

(続く)
 
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