「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子の境界性人格障害の基

2006年02月12日 14時52分54秒 | 心子、もろもろ
 
ボーダーの原因は色々なことが考えられていますが、主に幼いとき親から適切な愛情が注がれなかったことだとされます。

 アメリカでの境界例の原因は児童虐待が多く、日本では過保護が多いと言われます。

 心子は出産時に足に障害を受けたため(成長してからは支障はありませんでした)、親は心子を抱き上げないようにと医者から言われました。

 心子は朝から晩までたった独りで部屋に寝かされ、仕事に忙しい両親に手をかけてもらえなかったそうです。

 心子は赤ん坊の頃から自我意識があり、胎児のときの記憶も残っていました。

 心子は寂しさを紛らわすため、枕代わりのタオルにほおずりしたり、天井の染みにひとつひとつ名前を付けて、お話して明かし暮らしたといいます。

 生まれてから最初の1年間、最も親の保護と愛情が不可欠なときにそれが得られなかったことは、心子の心に致命的なダメージを与えたことでしょう。


 ただし、最近分かったことですが、アメリカの現在の研究では、生物学的な原因が第一にあって、そこに生後の環境の要素が加わって、ボーダーは生じると言われています。

(ヤフーブログ・書庫「境界性人格障害」11月21日「ボーダーの原因」参照。↓TB)

(続く)